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だらだらと。
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 しかし急に慎吾は名案を思いついたように和己に振り向きました。
「なあ、こういうのどうよ。毎年、この桜の木の前でさ、お前がプロポーズしてくれんの。でも一年限定。一年なら確信無くてもまあ頑張れるかな~って思えそう」
「ふざけんなテメエ、どんな上から目線だよ!」
瞬時に慎吾の首をホールドし、締め上げます。
「オレは何か?毎年プロポーズして、その度に”一年だけOKだけど、その後は分かんない”とかいって保留され続けるのか。ふざけんな!」
更に力を加えてギリギリと締め上げます。さすがに慎吾は腕をタップし、降参の意を示しました。
「結構良い案だと思ったのに…」
「本気で言ってんのか。お前にとっては良い案、の間違いだろ」
「でもさ、お前と一緒にいたいよ。できればずっと。ほんとだし。ていうか、もし放り出されたらオレが茫然自失しそう」
「なら”はい”って言え」
「いやだからそれは無理」
それから暫く、それが矛盾してる、でも無理、といった不毛なやり取りが続きました。
 結局根負けしたのは和己でした。
「もういい。とりあえずずっと一緒にいたいっていうのは共通の希望だろ」
若干強引に意見をまとめる事にしました。慎吾はそれにあっさり乗りました。
「そうそう」
「お前は高校ん時からほんと変わんないよな。軽いくせに重く捉える」
「そっくり返すから。お前こそ変わってねえから。何かにつけてはっきりさせたがるだろ。答えを求めてくるし」
「お前はそれをのらりくらりと交わすんだよな。で、オレがイラつく」
「馬鹿お前。のらりくらりと受け流すオレに色々助けられてきただろが」
「そんな事あったか?」
「お前知らないところで結構助けられてるからな。波風立たせず受け流す副主将に」
「ホントかよ」
「当たり前だろ。部員に気を配る主将っぽくみせかけて実はかなり鷹揚な主将と、適当そうに見せかけて実は心配りが半端ない副主将のオレであの世代は成り立ってたんだよ。山ちゃんは別枠として」
「お前の主観だろ。見せかけてねえ。ちゃんと気を配ってた。てか山ちゃんが怒るぞ」
「いねーから良い」
「山ちゃんいないと強気だな」
「いいだろ別に」
それからまた少し、沈黙が降りました。住宅街からも少し離れた、田んぼに囲まれた屋敷の中は、二人が黙ると途端に無音になります。
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100超えそうとか前に書いたと思いますが、超えません~
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