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だらだらと。
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 部屋、というには広すぎる室内で、戸を開けっ放しにして悟は中庭を眺めます。午前中は休むと決め、のんびりとした良い気分の中で一子に膝枕されながら、つかの間の自由を噛み締めます。
「一子さん、まだ二人がちっちゃかった頃の事覚えてる?」
「いつの話です?」
穏やかに一子は先を促します。悟は半ば独り言のように続けます。
「一吾と慎吾と裕樹がさ、まだ五、六歳の頃だったかなぁ。三人で中庭でかくれんぼしてて。その時、今みたいに部屋からそれを眺めてたんだ、二人で。一吾が鬼で二人が隠れたんだ。中庭も広いから時間がかかったんだけど暫くして裕樹は見つかって。だけどいつまで経っても慎吾が見つからなかった。段々と嫌な予感がして。一吾も裕樹も不安な顔になって。もしかして池にでも落ちたんじゃないかって。
悟がまさに今朝感じたように、背中が寒くなるような感覚に襲われたのでした。
「あぁ、覚えてますよ。あの子はちょっと放浪癖があるのかもしれませんね」
おかしそうに一子が後を続けます。
「皆が心配し始めた時、何事も無かったみたいに裏庭に続く細道から慎吾がトコトコ歩いてくるんですから」
「そうそう。一吾は『かくれんぼは中庭の中だけだって決めただろ』って物凄く怒ってた。慎吾は頭をゲンコツで殴られて泣きそうになって、でも口をへの字にして堪えてたな」
その光景を思い出したのか、どこか遠い所を見るように悟は目を細めました。
「その慎吾が、何か両手に持ってるなと思ったら、こっちに走ってきて、『お父さんにあげる』って言ったんだ。両手一杯のドングリを」
慎吾はかくれる所を探しているうちに、裏庭へ続く細道にドングリが落ちているのに気がついたのでした。その後はドングリの事で頭が一杯になり、夢中になって裏庭で拾っていたのです。
『あげるけど全部取ったら駄目だよ。お兄ちゃんと裕樹にもあげるから』
そう言った慎吾は何て可愛いのだろうと、先ごろまでの心配を他所に思ったのでした。
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 約一ヶ月ぶりに、島崎家は広間で朝食を囲みます。
「じゃあ、昨日は下総さんとは上手く行ったんだな?でも向こうは組長直々に出向いてきたのに僕が挨拶しなくていいんだろうか」
「元はといえば向こうが発端ですから気にする必要はありません」
普段と変わらぬ様子で、一吾は味噌汁を啜りながら答えます。
「そっか…。一吾がいつもしっかり組を取り仕切ってくれるから、助かるよ。安心して働いてられる」
早朝の始終パニックに陥った様子とは一転してそんな言葉を掛けられ、暫し一吾は呆然とします。しかし嬉しくもあったので照れつつ「いえ」とだけ返しました。
「ところでもう二十代後半だろ?彼女の一人や二人はいないの」
「特にいないですね」
冷静に返す一吾に対し慎吾は「(特定じゃない彼女の三、四人はいるみてえだけどな)」と思うだけに留めます。
「一吾ぐらいの年には僕たちもう結婚して二人とも生まれてたからなぁ。心配だよ」
白ご飯を一口食べ、一吾を見やりますが、まったく意に介する様子も無く淡々と食事を進めているのでした。
「あの河合はどうなの。お父さん全然知らないけどちゃんとやってんの?」
「え、まぁ、そりゃ…」
あまり聞かれたくない話題を振られて、慎吾は少ししどろもどろになります。
「会社での様子は知りませんけど、土日は自分の時間を犠牲にして、屋敷で働いてくれてますよ」
一子がフォローを入れました。
「そっか。…ふーん、そうなのか」
考えながら、どっちつかずの様子で受け答えします。親父は今現在和己の事を、自分達の事をどう思っているのかと慎吾は考えますが、こちらから話題を振って、やぶ蛇にでもなってはかなわないと思うのでした。
 その日の島崎家の朝食は、ぎこちないながらも悪くない雰囲気の中進んだのでした。
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 慎吾は姿が見当らなくなったと思っていた和己を探し、クローゼットの扉を開けました。すると服に埋もれるようにして、体育座りの格好で大きい身体を縮こまらせ、佇んでいました。
「すげーな。よく入ったなそんな狭いとこ」
感心したように言うと、固まっていた和己は起動ボタンを押されたロボットのようにのろのろと立ち上がり、出てきました。溜息を一つ付くと、「ヤクザの女に手え出した間男の気分だった…」と少しの間にやつれきった様子で言います。
「若干合ってるよなぁ」
笑いながら言うと「笑い事じゃねえ!」と返されました。
「社長に裸で一緒のとこ見られたらどうなると思う?良くて破門、クビだぞ。悪くて山か海に捨てられる」
「何で。悪い事してねぇのに」
「あのな、いくら俺達の事を知ってたとしてもだぞ、実際に見るのと見ないのとじゃ衝撃が違うんだよ。しかも親父さんはどうも過保護と見た」
「あんま帰って来ねえ分、余計に構いたがるんだよな、どうも」
「寿命が縮む。早く部屋に戻る」
そう言うと和己は服を身につけて、慎吾の部屋を後にしたのでした。


「ねぇ一子さん、どう思う?僕って慎吾にウザがられてるかなぁ」
「鬱陶しいとは思っているでしょうね」
 急に朝早く帰ってきた夫に、自分の思いも乗せて答えます。
「でもほら、これまでちょっとしか構ってやれなかったからさ」
「構ってやらなかったからって、自分の都合で構いだすのは親のエゴじゃないかしら」
妻の正論に悟は何も言えません。一子は気付かれぬように溜息を付くと、フォローの言葉をかけます。
「でもあの子は元々、構われすぎるのは嫌いだから、見守るぐらいが丁度良いんですよ。別に貴方が嫌いなわけではないんですから」
「そうか、そうだよなぁ」
嫌われていない、イコール、好き、と悟はポジティブに捕らえてあっさり元気になりました。
「一吾はどうだろう。いっつも隙が無いからどう接して良いのか分からないんだけど」
「あの子は出来る子だから、それが当たり前と思われてますでしょ?でも実は慎吾とは違って構われるのが嬉しいんじゃないかしら。今度褒めてやってくださいな。きっと喜びますから」
「そうかぁ。僕に褒められて喜ぶかなぁ」
「喜びますよ」
そう言われて悟は機嫌が良くなります。良くなりすぎて「今日は会社休もっかなぁ」などと言い出す始末でした。
「会社は行ってください」
厳しく言うと、「じゃあ午後出勤にする。だっていつも頑張ってるからね」と言い訳のように言うのでした。
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間が空いたので長めで。
ゴ○を発見してしまい、○キジェットで退治したものの、片付けずに放置してある為自分の部屋に戻れません。
深夜なので親は既に眠ってしまっています。
布団に早く横になりたい。でも落ちているブツを避けたい。
ていうか何処から発生したんだろう。自分の部屋だったら真剣に立ち直れない。
やっぱり湿気が原因かしら、とか考えてるうちに何とかしろっていう…。はぁ。
>今日はネット通販で買った液晶テレビとDVDレコーダーの接続やってました。
これまでの接続のされ方と説明書を参考に、カンなども踏まえて何とか出来ました。(ケーブルTVのアナログホームターミナルもあるので若干ややこしいんです)

その時点で既に疲労困憊でした。脳内が、主に。

これまで使っていたTVとビデオデッキは共にガタが来ていて、明日親が電機屋に持っていくんですけど、その前にやっておかないといけない事が。
VHSで録画した映像を、レコーダーのHDDに残すことです。
(LPのライブ映像なんかを大事にとっておいたので。マイクのPUNK'Dとか2$ライブとか)

これまた悩みつつ録画中です。午前一時半現在。(ライブの後に振りの桐青戦が一話入ってたのでついでに残す事に)

途中、お腹が空いたので残り物のカレーをあっためて食べようとしたんですがうっかり皿を落としてしまって、ガラススプーンが割れ、カレーライスが絨毯、床、周りの家具、洋服に飛び散りまくりました。
ホント泣きたい。夜中に何をやってるのかと。
絨毯の汚れ落としが何といっても大変でした。
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