だらだらと。
>レッドクリフ観てきました。二時間四十分というわけで途中から腰が痛くなりだして前屈みになってみたり体勢を変えてみたり色々してました。
腰はパソコンとか最近始めたゲームを控えないとという感じですけど。
久しぶりに始めたFF5が楽しくなってしまって。
FF5アフターとか出して欲しいです。DSで出たらそれを機に本体買うので。
ジョブシステム大好きです。ちょっと職種が多すぎて生かしきれてないですけど。
>スパコミで委託をお願いする際の新刊は諦めました…。
慌てて作っても中途半端になりそうだったので。
ていうか、他に和島取り扱いサークルさんとかいるのかなとか思います。
振りサークル自体がちょっとずつ減っていそうです。
そろそろ出てきて欲しいです。桐青の誰か。無理か。
腰はパソコンとか最近始めたゲームを控えないとという感じですけど。
久しぶりに始めたFF5が楽しくなってしまって。
FF5アフターとか出して欲しいです。DSで出たらそれを機に本体買うので。
ジョブシステム大好きです。ちょっと職種が多すぎて生かしきれてないですけど。
>スパコミで委託をお願いする際の新刊は諦めました…。
慌てて作っても中途半端になりそうだったので。
ていうか、他に和島取り扱いサークルさんとかいるのかなとか思います。
振りサークル自体がちょっとずつ減っていそうです。
そろそろ出てきて欲しいです。桐青の誰か。無理か。
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「和己、一緒に来い」
あれから一週間後の日曜日、今度は一吾に誘われました。誘われたとは言っても、舎弟としての仕事の一環です。言われるがまま、黒塗りの高級車の後部座席に一吾と共に乗り込みます。唐突で、一体何処に向かうのかと問うと、島崎組傘下の組の一つだという答えが返ってきました。
「先代の三回忌だ。今じゃウチ関係では一番古い組だからな。こういう冠婚葬祭は大事な行事なんだ」
そんな行事に下っ端の自分などが言っていいのだろうかと不安に思うものの、それよりも身に着けている衣服がごくラフな格好である事に焦ります。気がつけば運転席と助手席の人間も、そして一吾もビシっと喪服で決めているのでした。
「スーツは途中で買ってやる」
戸惑いつつも、頭を下げて礼を言う事は忘れません。
立ち寄ったスーツ店は明らかに敷居が高そうで落ち着かない和己でしたが、あれよあれよという間に採寸され、その場で丈を合わせたスーツを手渡され、そのまま試着室で身に着けると、すぐに車は発進しました。和己は改めて恐縮しつつも例を言います。
「慎吾の機嫌はどうだ」
「え?」
「メシの時にグダグダ煩かったんだ。直ったか」
「は、はい…」
どういう顔をしていいやら分からず、助手席のシートを見つめて固まったまま答えます。
「仕事は。会社と組と、慣れたか」
「…まだまだ、至らないですが。何とか」
「三ヶ月足らずじゃなぁ。でもまぁ、大変だろ。会社員と組員の二足のワラジだからな」
「…一吾さんは、今は組だけなんですか?」
物を訊ねるのにも気を使います。野球部での上下関係を思い出しますが、それよりも更に緊張感を強いられているのは確かです。
「まあな。ただ最近は勉強させられてはいるから、会社に関してはお前らのが先輩だ」
勉強と考えて思い出すのは、かつて慎吾についていたというオカマ家庭教師でした。一吾もやはり同様なのかと考える一方で、島崎組と島崎ホールディングスの両立について考えます。
車はやがて大きな屋敷の前に着きました。ドアを和己が開けると、一吾が降り立ちます。屋敷は島崎組程ではないものの、立派な日本家屋でした。屋敷の周りには既に到着している車がぐるりと囲むように何台も停まっていました。更に門をくぐり、家屋に入り、大きな広間へ通されるとそこにはコワモテの人間が何十人も所狭しと座っていました。さすがに緊張しない訳がありません。自然に表情がこわばる和己に、「別に何もする事はねえからただ座ってろ。直終わる」と一吾が声をかけるのでした。
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「和己、一緒に来い」
あれから一週間後の日曜日、今度は一吾に誘われました。誘われたとは言っても、舎弟としての仕事の一環です。言われるがまま、黒塗りの高級車の後部座席に一吾と共に乗り込みます。唐突で、一体何処に向かうのかと問うと、島崎組傘下の組の一つだという答えが返ってきました。
「先代の三回忌だ。今じゃウチ関係では一番古い組だからな。こういう冠婚葬祭は大事な行事なんだ」
そんな行事に下っ端の自分などが言っていいのだろうかと不安に思うものの、それよりも身に着けている衣服がごくラフな格好である事に焦ります。気がつけば運転席と助手席の人間も、そして一吾もビシっと喪服で決めているのでした。
「スーツは途中で買ってやる」
戸惑いつつも、頭を下げて礼を言う事は忘れません。
立ち寄ったスーツ店は明らかに敷居が高そうで落ち着かない和己でしたが、あれよあれよという間に採寸され、その場で丈を合わせたスーツを手渡され、そのまま試着室で身に着けると、すぐに車は発進しました。和己は改めて恐縮しつつも例を言います。
「慎吾の機嫌はどうだ」
「え?」
「メシの時にグダグダ煩かったんだ。直ったか」
「は、はい…」
どういう顔をしていいやら分からず、助手席のシートを見つめて固まったまま答えます。
「仕事は。会社と組と、慣れたか」
「…まだまだ、至らないですが。何とか」
「三ヶ月足らずじゃなぁ。でもまぁ、大変だろ。会社員と組員の二足のワラジだからな」
「…一吾さんは、今は組だけなんですか?」
物を訊ねるのにも気を使います。野球部での上下関係を思い出しますが、それよりも更に緊張感を強いられているのは確かです。
「まあな。ただ最近は勉強させられてはいるから、会社に関してはお前らのが先輩だ」
勉強と考えて思い出すのは、かつて慎吾についていたというオカマ家庭教師でした。一吾もやはり同様なのかと考える一方で、島崎組と島崎ホールディングスの両立について考えます。
車はやがて大きな屋敷の前に着きました。ドアを和己が開けると、一吾が降り立ちます。屋敷は島崎組程ではないものの、立派な日本家屋でした。屋敷の周りには既に到着している車がぐるりと囲むように何台も停まっていました。更に門をくぐり、家屋に入り、大きな広間へ通されるとそこにはコワモテの人間が何十人も所狭しと座っていました。さすがに緊張しない訳がありません。自然に表情がこわばる和己に、「別に何もする事はねえからただ座ってろ。直終わる」と一吾が声をかけるのでした。
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「和己」
冷たい眼光と差し出された手にふらふら寄りそう和己に、慎吾はのしかかるように抱きつきました。匂いを嗅ぎ、首筋にキスを落とし、うなじを撫で、耳元で囁きました。
「嘘だって。命令とか…」
嘘。嘘。和己は何度か慎吾の言葉を反芻しました。
「お前の部屋に行ったの三日前だろ。でもそん時疲れ果てて殆ど寝てただろ。ろくに触れてねーし、若干イライラきてたんだよ」
身体を離し、顔を見ると、そこにいるのはいつもの慎吾でした。しかし先程の冷たさを帯びた姿がどうにも頭を離れません。舎弟に怒鳴ったりしている方がまだしも可愛く思えてしまう程でした。慎吾は携帯を取り出すとボタンを押し、暫くして話し始めました。
「あ、あのさ、和己はこの後オレ確保だから。いーよな?」
そうしてフラップを閉じると手招きします。再び抱きつかれ、「そういう事だから」と言うものの何の事だか分かりません。そもそもこの後も和己には色々と用事があったのでした。
「そういう事って何がだ。一吾さんトコ戻らねーと」
「だから、兄貴と話つけたから」
「オレ何も了解得てないし。お前が良いって言ったって」
「だから、兄貴が『勝手にしろ』っつったんだよ。お前最近ずっと一吾さん一吾さんてウルサイ」
「…いやでも、五時から晩飯の手伝いしねーと」
なおも言い募る和己に慎吾が大きく溜息を漏らします。
「その書類、別に今日じゃなくてもいいんだよ。オレが和己に会えないって、ご飯食べながらぶうぶう文句垂れてたら、兄貴が『分かった』っつったの。だから今日はお前は何も気にする必要ねーんだって」
頭を摺り寄せつつそう言います。和己はようやく合点が行ったものの、後で何か言われないか、そんな我侭通して大丈夫だろうか、といった事を考えてしまうのでした。染み付いた上下関係は中々抜けません。
「和己」
名を呼ばれてはっとします。
「他の事考えんな。今はオレの事だけ考えてりゃいーだろ」
睨まれ、そういえば今はそうするしかないと頭を切り替えようとします。
「大体さぁ、お前休みにせっかく二人になれて嬉しくねーのかよ」
ベッドのある方向に腕を引かれつつ戸に鍵がかかってない事を思い出し、「鍵!」とガラス戸を振り返りました。
「誰も来ねえ」
苛立ちが募ったような声で言われ、「つーか待てねえ」と追い討ちをかけるように慎吾に凄まれ、今度こそ和己は観念したのでした。
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若干(?)島和のように見えますが、ちゃんと和島です。
「和己」
冷たい眼光と差し出された手にふらふら寄りそう和己に、慎吾はのしかかるように抱きつきました。匂いを嗅ぎ、首筋にキスを落とし、うなじを撫で、耳元で囁きました。
「嘘だって。命令とか…」
嘘。嘘。和己は何度か慎吾の言葉を反芻しました。
「お前の部屋に行ったの三日前だろ。でもそん時疲れ果てて殆ど寝てただろ。ろくに触れてねーし、若干イライラきてたんだよ」
身体を離し、顔を見ると、そこにいるのはいつもの慎吾でした。しかし先程の冷たさを帯びた姿がどうにも頭を離れません。舎弟に怒鳴ったりしている方がまだしも可愛く思えてしまう程でした。慎吾は携帯を取り出すとボタンを押し、暫くして話し始めました。
「あ、あのさ、和己はこの後オレ確保だから。いーよな?」
そうしてフラップを閉じると手招きします。再び抱きつかれ、「そういう事だから」と言うものの何の事だか分かりません。そもそもこの後も和己には色々と用事があったのでした。
「そういう事って何がだ。一吾さんトコ戻らねーと」
「だから、兄貴と話つけたから」
「オレ何も了解得てないし。お前が良いって言ったって」
「だから、兄貴が『勝手にしろ』っつったんだよ。お前最近ずっと一吾さん一吾さんてウルサイ」
「…いやでも、五時から晩飯の手伝いしねーと」
なおも言い募る和己に慎吾が大きく溜息を漏らします。
「その書類、別に今日じゃなくてもいいんだよ。オレが和己に会えないって、ご飯食べながらぶうぶう文句垂れてたら、兄貴が『分かった』っつったの。だから今日はお前は何も気にする必要ねーんだって」
頭を摺り寄せつつそう言います。和己はようやく合点が行ったものの、後で何か言われないか、そんな我侭通して大丈夫だろうか、といった事を考えてしまうのでした。染み付いた上下関係は中々抜けません。
「和己」
名を呼ばれてはっとします。
「他の事考えんな。今はオレの事だけ考えてりゃいーだろ」
睨まれ、そういえば今はそうするしかないと頭を切り替えようとします。
「大体さぁ、お前休みにせっかく二人になれて嬉しくねーのかよ」
ベッドのある方向に腕を引かれつつ戸に鍵がかかってない事を思い出し、「鍵!」とガラス戸を振り返りました。
「誰も来ねえ」
苛立ちが募ったような声で言われ、「つーか待てねえ」と追い討ちをかけるように慎吾に凄まれ、今度こそ和己は観念したのでした。
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若干(?)島和のように見えますが、ちゃんと和島です。
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和己が、慎吾の父である悟が取締役を務める会社に入社し、また同時にヤクザ者となって三ヶ月が過ぎようとしていました。
平日は、まだ慣れない会社勤め。そして休日は下っ端ヤクザとして、屋敷の掃除洗濯炊事等々をしなければならないという過酷な条件下で、それでもせっせと頑張っていました。
精神的、肉体的疲労はどうしても感じるものの、それでも慎吾に会えなかった四年間を思えば、頑張れてしまうのでした。
慎吾は時々、夜に和己の部屋を訪れました。
あまり頻繁に行って他の人間に見咎められるのを危惧した兄の一吾に、言い含められてそうしていたのでした。自身も、バレるとまずいという事はさすがに分かっていました。
和己はというと、疲れ果てていても慎吾の顔を見ると信じられないくらい元気が湧き出てくるのでした。
そんなある日の日曜、和己はたまたま一吾に、書類を慎吾の部屋に届けるように頼まれました。一吾の弟分である和己が、公で慎吾に接触する事は日常、あまりありませんでした。
「慎吾さん、失礼してよろしいでしょうか」
和己は、島崎組において目上の人間である慎吾には敬語を使う事になります。
「どーぞ」
軽い返事が返ってきたので、ガラス戸を開け、一歩中へ入りました。
「一吾さんから、預かってきました書類です」
慎吾は机に向かって何か書き物をしていました。顔も上げず、「持ってきて。…あ、戸閉めろよ」と、そう言って手招きされます。
言われたとおり戸を閉めて書類を持って近づくと、突如服の首根っこを捕まれて口付けられました。驚きのあまり手にしていた書類を落とします。慎吾はそのまま十秒ほどそうした後、解放しました。
「び、びっくり…しま、し、」
目の焦点が定まらぬまま、それでも敬語で律儀に言葉を紡ごうとする和さんを制して、「敬語とかいいから」と慎吾は落ちた書類を拾います。
「お前は良くても、その、」
身体が固まった状態でまだどこか呆然としていました。
「誰もいねーし、見てねーだろ」
書類に目を通しつつ、慎吾は事も無げに言います。
「だ、だから、オレが敬語に慣れるのにどれだけ時間がかかったと思ってんだ!今だって切り替えるのに必死なのに!他の人間の前でうっかりタメ口ききそうになったらどうしてくれるんだ!」
和己の言い分は最もといえば最もでした。日頃は若頭の慎吾を出迎え、頭を下げ、粗相をしようものなら土下座してでも許しを請わなければならない立場です。それこそ厳しい縦社会であるヤクザ社会に於いて、和己と慎吾は天と地ほども違うのでした。
なのに夜になると慎吾が、ハートを一杯飛ばさんばかりの勢いで名前を読んで抱きついてきます。私事と公とを使い分けるのが一杯一杯である和己にとって、軽い拷問と言えなくもないのでした。
「もっと柔軟に構えようぜ」
のん気に慎吾は言います。
「無理だ。ここに来てはっきりと分かった。オレはそういう柔軟性とか適応性は無い!」
若干、疲れを覚えていた和己はすっぱり言い切ってしまいました。
「じゃ、命令」
冷たい目で、慎吾はそう言いました。
-----------------------------------------------------
唐突に、続きを書いてみました。
前回の更新が12/27でした…。
続きは何れ書くかと思います。多分。
和己が、慎吾の父である悟が取締役を務める会社に入社し、また同時にヤクザ者となって三ヶ月が過ぎようとしていました。
平日は、まだ慣れない会社勤め。そして休日は下っ端ヤクザとして、屋敷の掃除洗濯炊事等々をしなければならないという過酷な条件下で、それでもせっせと頑張っていました。
精神的、肉体的疲労はどうしても感じるものの、それでも慎吾に会えなかった四年間を思えば、頑張れてしまうのでした。
慎吾は時々、夜に和己の部屋を訪れました。
あまり頻繁に行って他の人間に見咎められるのを危惧した兄の一吾に、言い含められてそうしていたのでした。自身も、バレるとまずいという事はさすがに分かっていました。
和己はというと、疲れ果てていても慎吾の顔を見ると信じられないくらい元気が湧き出てくるのでした。
そんなある日の日曜、和己はたまたま一吾に、書類を慎吾の部屋に届けるように頼まれました。一吾の弟分である和己が、公で慎吾に接触する事は日常、あまりありませんでした。
「慎吾さん、失礼してよろしいでしょうか」
和己は、島崎組において目上の人間である慎吾には敬語を使う事になります。
「どーぞ」
軽い返事が返ってきたので、ガラス戸を開け、一歩中へ入りました。
「一吾さんから、預かってきました書類です」
慎吾は机に向かって何か書き物をしていました。顔も上げず、「持ってきて。…あ、戸閉めろよ」と、そう言って手招きされます。
言われたとおり戸を閉めて書類を持って近づくと、突如服の首根っこを捕まれて口付けられました。驚きのあまり手にしていた書類を落とします。慎吾はそのまま十秒ほどそうした後、解放しました。
「び、びっくり…しま、し、」
目の焦点が定まらぬまま、それでも敬語で律儀に言葉を紡ごうとする和さんを制して、「敬語とかいいから」と慎吾は落ちた書類を拾います。
「お前は良くても、その、」
身体が固まった状態でまだどこか呆然としていました。
「誰もいねーし、見てねーだろ」
書類に目を通しつつ、慎吾は事も無げに言います。
「だ、だから、オレが敬語に慣れるのにどれだけ時間がかかったと思ってんだ!今だって切り替えるのに必死なのに!他の人間の前でうっかりタメ口ききそうになったらどうしてくれるんだ!」
和己の言い分は最もといえば最もでした。日頃は若頭の慎吾を出迎え、頭を下げ、粗相をしようものなら土下座してでも許しを請わなければならない立場です。それこそ厳しい縦社会であるヤクザ社会に於いて、和己と慎吾は天と地ほども違うのでした。
なのに夜になると慎吾が、ハートを一杯飛ばさんばかりの勢いで名前を読んで抱きついてきます。私事と公とを使い分けるのが一杯一杯である和己にとって、軽い拷問と言えなくもないのでした。
「もっと柔軟に構えようぜ」
のん気に慎吾は言います。
「無理だ。ここに来てはっきりと分かった。オレはそういう柔軟性とか適応性は無い!」
若干、疲れを覚えていた和己はすっぱり言い切ってしまいました。
「じゃ、命令」
冷たい目で、慎吾はそう言いました。
-----------------------------------------------------
唐突に、続きを書いてみました。
前回の更新が12/27でした…。
続きは何れ書くかと思います。多分。