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だらだらと。
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 山ノ井が届いたデザートに手をつけようとした時、わざと腕時計を見やります。
「悪い、そろそろ帰らねえと」
「もう?話してない事色々あるよ?」
「用事があったんだ。悪いな、久しぶりなのに」
言うなり席を立ちます。自分のドリンクバーの料金をテーブルに置いて、またメールででも教えてくれと伝えます。
「じゃあまたメールする。慎吾に宜しくね」
にっこり笑う山ノ井を苦々しく思いながら、ファミレスを後にしたのでした。

「だから言っただろーがよ。馬鹿じゃねえの。バーカ」
 一週間前の慎吾と同じように疲労感を滲ませて帰ってきた和己は、夜中に部屋に忍んできた慎吾に、馬鹿呼ばわりされました。
「お前が悪いんだ」
とりあえず慎吾のせいにします。慎吾は当然立腹しました。
「だってそうだろ。山ちゃんと色々楽しかったらしいじゃねえか!また会いたいと思ってるだとか意味深なメールしてきたし!」
しかし慎吾はまるで取り合いませんでした。以前の敗戦投手のようなオレの有様を見ていなかったのかと、的の外れた事言うなと子馬鹿にします。
「でも今日だって、凄く意味深な発言したんだぞ!お前の事が、…可愛いだとか…」
少し声が小さくなりました。できればこんな話を聞かせたくないのが本音でした。
 すると慎吾は少し考え、「バレてんのかもな」と呟きます。
「完全にはバレてないにしても、どっか怪しんでる。オレとお前が連絡取って会ってるのかもしれない、程度に推理してるのかも。多分、野球部のOBで殆ど連絡取れなかったのってオレとお前ぐらいだろ多分。二人揃って何かあったのかぐらいには思うかもな。そんでもってお前を揺さぶってる。つうかチクチクいたぶって楽しんでんだな」
「そんな感じの悪い…」
「だから言っただろ。山ちゃんがパワーアップして帰ってきたって。元々S属性の山ちゃんが、よりによって就いた役職が警官だったものだから余計にタチが悪くなったんだよ」
「にしても性格悪いだろ」
かつてのチームメイトにそんな意地悪をする必要があるのかと和己は思います。確かに山ノ井は厄介で、常にイジる相手を探しているような男でしたが、今回のは冗談というには厳しいものでした。
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山ちゃんがちょっと感じ悪くなってしまってすみません。
後一回で一区切りとなります。


>読○新聞に連載されてる宮/部みゆ/きの小説が面白いです。
今まで読んだ事が無かったのですが、他の本もこんな感じで面白いのかなと。
今の話に登場している「くろすけ」が可愛くてほのぼのします。
連載が終了して、本が出たら、一度しっかり読みたいなと。うっかり読み過ごした回もあったりしたので。
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