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だらだらと。
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「三ヶ月に一回、ですか」
隣の部屋の襖が開いて、姿を現す慎吾兄。
「優しいですね、お母さん」
「それより彼の事はどうなの。どう思ったのか意見を聞きたいわね」
「思った以上にしっかりしているようですね。あの年にしては。…野球部の主将だったようですし、それなりに出来た所があるんじゃないですか?」
「問題は、四年間持つかどうかだけれどね。あの年では、いくらでも心変わりする余地があるでしょう?」
「そうですね…。でも慎吾に限っては恐らくないでしょう。危ういぐらいに一途です」
「そういう貴方はどうなの。度を越えたブラコンぶりは程々にしておいたらどうかしら。彼が心変わりをしたら一体どうするつもりなの」
「盗み聞きなんて趣味が悪いですよ。…裕樹を使ったんですか?」
「だったらどうなの」
「…開き直りですか。まぁ構いませんよ。でもあくまでこれは、私と慎吾の話ですから。私の思った通りに動かせてもらいます」
「程々になさいな。目に余るほど出なければ文句は言いません。一応貴方を信用しています」
「(一応、ね)有難う御座います」


再び慎吾の部屋に戻った和さんは、事の顛末を話す。
「…三ヶ月に一度?!四年間ずっと?ウソだろ?!」
「嘘じゃない。認めてもらうにはそれぐらいやらないと」
「嫌だ、オレ…、無理だ、そんなの。だって一年に四回しか会えねぇんだぜ?何だよそれ…有り得ねぇ」
「無理じゃない。オレ達なら出来る。…オレが三ヶ月って言ったのは、そのスパンならオレもお前もギリギリ耐えられると思ったからだ。それに一、二ヶ月だと納得してもらえないと思った。オレなりに考えて出した数字なんだ。出来るよ、慎吾」
「………」
「オレはお前が好きだ。それはもう言葉にするのが難しいぐらい凄く好きなんだ。今までそんなにハッキリ言ってこなかったけど、こういう事態だから言える。お前も、オレを好きでいてくれるだろ?」
「……」
無言で、和さんにしがみ付く慎吾。
「好きだよ、慎吾。大好きだ」
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>センバツ
沢山打たれてしまいましたね。エラーと暴投が沢山出ちゃったのも悲しかったです。
応援団に挨拶に行く時に、1番ピッチャー君の笑顔を見て、ああやっぱりムードメーカーでチームの支柱的存在だったんだろうなと思いました。
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>オフラインを少し更新しました。下旬に出る本のサンプルを2枚載せました。頑張って乳首描きましたが言うほどじゃないです。
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「あらあら河合さんいらっしゃい。昨日の今日で随分お早いけれど、もうお考えはまとまったのかしら」
「はい、それなりに」
「あらそう、それで?」
「単刀直入に言います。私は男ですが、男の慎吾を愛していますし、別れるつもりはありません」
「リスクについては?」
「最終的には、家族に害が及ぶようなら縁を切る覚悟です」
「まぁ、ご家族の方もお可愛そうに。頑張って18になるまで育ててきた息子に縁を切るなんて簡単に言われて。でも貴方が思っているほど簡単な問題ではないのよ」
「それでも、慎吾を手放すつもりはありません。勿論、こちらの家の方にもそう簡単に許して頂けるとは思っていません。私はまだ親の庇護を受ける身で自分の力だけで生きていけるわけではありませんし。…ですから、現在通っている大学を出るまでは、ケジメとして基本的に慎吾にも会わないつもりです」
「基本的に?」
「…一ヶ月…、いえ、三ヶ月に一度だけ会うことを許してください。それ以外は大学を出るまでの四年間、慎吾とは会いません」
「ほほほ、どうせなら一年に一度になさったら?織姫と彦星のようでロマンチックで宜しいのではなくて?」
「すみません。三ヶ月に一度、会わせてください。それだけは許していただきたいんです」
「……」
表情を消して和さんの顔を見据える慎吾母。
「大学を出たら、どうなさるおつもりかしら」
「そこで改めて、慎吾と交際する許可を頂けるようお願いに上がるつもりです」
「…そう」
「……」
「分かりました。四年後、再び貴方のお話を伺います。三ヶ月に一度は許しましょう」
「有難う御座います。では、失礼致します」
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これは面白いのか自信が…。
慎吾と和さんが全くイチャイチャしないどころか、一層出来ない状態へ。(……。)


>センバツ観ましたよー!しかも勝ったー!
強い!ってかピッチャーが凄いですね。調子が良かったというのもあるんでしょうが。
バッテリーが、小学一年から組んでいるなんてアナウンサーが言ってた気がするんですが、それって凄くないですか。二人して強豪高校のレギュラーまで上り詰めてしかも甲子園でベスト4まで進むなんてアナタ。
相手校は再試合の疲れがどうしてもあったんだとも思いますが。投手陣は厳しいですよね。
それと、最後にグラウンドに向かって合掌していたところを見ると、仏教系の学校だったんでしょうか。ミッション系との対戦だったというのも面白かったです。


>H.A様
楽しんで読んで頂けたようで、本当に良かったです。
ウチのお話に、またお付き合い頂ければ幸いです。どうも有り難う御座いました!
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「和己!」
「…慎吾。待ってたのか?」
来る時間を電話であらかじめ確認していたので、玄関の前で和さんを待っていた慎吾が駆け寄ってくる。
「今日はまぁ、お前のお袋さんに会いに来たんだけど。お前にも聞きたいことがあるんだ。お前の部屋に行ってもいいか?」
という訳で慎吾の部屋に。
「聞きたい事って、何」
「うん、お前の家の事なんだけど。…その、オレはまだよくヤクザ家業ってのがどういうものか分かってないから。実際にはどういう事をやってるのかとか、その辺をな」
「あー、うん。あのさ、んなヤクザっつっても昔みてぇなヤバイ事とかってそんなやってねーんだよ。取締りだって厳しいしさ、正直極道とか今の時代に合ってねぇっつうか。でもウチって一応それなりに歴史あっから今も存続は義務だ、みたいになってっけど」
「でも、お袋さんは家族にも害が及ぶかもって言う事を言ってたよな?」
「……それは…、やっぱ昔の恨みとか色々持ってるヤツもいるし、向こうが仕掛けてきたら組のメンツにかけてツブしにかかったりとか、そういうのは、あっし。下手打ったら指詰めるとかもまぁ…」
「そ、そうなのか。オレも沈められるかもって言われたし、な…」
一瞬遠い目になる和さん。
「いやでもさ、昔に比べたらんな多いわけじゃねえよ?!」
昔に一体どのぐらいあったのかが分からないので想像の仕様が無いんだけどなぁ、と思いつつ「じゃあどうやって、組の運営ってのはしてるんだ?オレが目にしただけでも屋敷に結構沢山、構成員の人がいるだろ」。
「あ、うん。ぶっちゃけ会社とそう変わんねぇんだよ」
「会社?」
「そう。土地とか転がして一儲けしたり。まぁ、それは運もあるけど。親父が商売の方に結構鼻が利くほうで。つかそういう才能とか知識とか持ってんだけど。だから正直会社運営に近いっつーか」
「よくテレビとかで、みかじめ料とか聞くけど…そういうのは無いのか?
「今はもうやってない。みかじめ料徴収したりとかヤミ金とかリスクのが高ぇし、流行らねぇんだよな。だからオレも経済の方に後々進学するつもりなんだよ。でもそれなりに極道修行っていうか心構え的なもんを身につけてからって言われて」
「そうなのか…。分かった、有難な。お袋さんと、話出来るか?」
「…うん」
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>桐青オンリーには、アンソロにも参加させていただく事になりました。せっかくですし一度、アンソロというものに参加出来たらなと思っていて。
原稿は実は大体出来上がっています。まだ先の話なんですけどね。オンリーは。

それと、大阪にも薄いコピー本ぐらいは作って持って行きたいなとも思ってます。
4月に新刊を出して、それから間が開きますし、やっぱあった方がいいかなと。

オフラインの話ばかりですみません。


>瑞稀様
いつもお返事がここになってしまってすみません。
4/1ですね、センバツ。今度は何が何でも忘れないようにモニタ前にメモ張ったりして置こうと思います。
でも当たり前ですけど、強いトコしかもう残ってないんですよね~
頑張って欲しいです。
また、本やブックカバーも褒めて頂いて嬉しいです(^^)
瑞稀様はサークル参加を目指しておられるとの事で、色々とお互いに頑張りましょう~!
一ヶ月ぶりぐらいに、更新をしてみました。
ただこの話は終わりが見えていないので突如休止する恐れが…。
なるべくキリが良い所で終わらせようとは思います。
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「なぁ…和己、帰んの?」
「あぁ、今日はちょっとまだ落ち着いて考えられないから」
「…明日、来んだよな?」
「来るよ。慎吾、送らなくていいから。ここで」
「あ、うん…」
そうして門の外に消えていく和さんを見送るしか出来ない慎吾。

その後、慎吾は兄の部屋の前に。
「何つっ立ってんだ。入るならなら入れ」
「……」
無言で障子を閉め、しかし無言で項垂れている慎吾。
「どうした」
「……和己が…。和己が、諦めるかも、オレの事。母ちゃんが、家族に害が及ぶかもとか、色々脅すから…」
これ以上無いぐらいに不安げに語る慎吾。
「でもウソじゃないって分かってるだろ?」
「……」
「だけど大丈夫だ慎吾。そんな事、オレがさせない。な?兄ちゃんがこうするって言って、それを破った事あるか?」
首を振る慎吾。
「こっちこい慎吾」
兄の前に座り込み、肩に頭を凭れさせる慎吾。
「大丈夫だ。いつだってオレがお前を失望させた事なんて無いだろ?河合君はお前の側からいなくなったりしない」
オレがそうさせる、と声には出さずに考えつつ頭を撫でる兄。
「……」
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兄慎?みたいな展開になっていますが、あくまでやや特殊な兄弟愛です(それもどうなの)
ぶっちゃけブラコンです。特に兄が。
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