だらだらと。
-------------------------------------
翌朝、目が覚めると、慎吾は身体を丸めてオレに寄り添うような格好で寝ていた。
改めてコイツ可愛いなぁ…なんて思いつつ、時間を確認する。
6時半だ。いつも通りの時間に目が覚めて、ヨシ、と思い上半身を起こした。
そのままベッドを出ようとした瞬間、手首に痛みが走ると同時に強い力で引っ張られた。
驚いて手首を確認すると、何とロープで縛り付けられていた。
ロープの先はベッドのサイドボードの足に括りつけられてあり、しかもかなり念入りに縛ったらしくとても片手では解けそうもなかった。
こんな事をするヤツは当然、スヤスヤと眠っている目の前の慎吾しかおらず、速攻問い詰めるべく名前を呼んで肩を揺する。
しかしどういうつもりだ、と思う。
昨日は一騒動あったけど、その後はかなり良い感じだったじゃねえか、と。
暫くして慎吾は何やら唸りながら、目は閉じたままで、肩を揺するオレの手を払いのけようと闇雲に手を動かしてきた。
コイツは寝起きが悪い。泊まった日の朝は精々8時に起きてくるのが関の山だ。
慎吾に言わせると、「お前が早すぎるんだよ」という事だったが。
それにしても起きない。
次は頬を両側から引っ張ってみることにした。力を込めて。
するとみるみる眉間に皺が寄り、「だーー!!」と声を挙げたかと思うとガバリと上半身を起こした。
「イッテーんだよ!っだよ!」
かなり口調は乱暴だ。こうして無理矢理起こしたりすると、ガラが悪くなる。
「何だよじゃない。コッチのセリフだ。何だこれ」
そう言って、ロープで縛られた手首を見せた。
慎吾はしばらくボーっとそれを見て、「ロープ」と答えた。
「そうじゃねえよ!何でこんな縛られてんだよオレが!さっさと外せ!」
「ヤダ」
即答が帰ってきた。
「はぁ?ふざけんな!」
「ふざけてんのはお前だろ!何なんだよいつもいつもランニングとかってさっさと出て行っちまいやがって。オレが目覚めたらベッドに一人ってどーいう寂しい状況だよ有り得ねえ!!」
なるほど、と思った。
つまりそれが不満だったらしい。しかも結構前から鬱憤を溜めていたようだ。こんな小細工を労するぐらいには。
「しょうがねえだろ?オレは休みの日はいっつも6時半に起きてランニングすんだよ。それやらねーと何か気持ち悪いし。習慣だからな」
「しょうが無くねえ。それを改めろつってんだよ!」
「お前も早く起きれば良いだろ。そしたら一緒に走れるし」
「何でオレまで休日に早起きしてランニングだよ。お前が譲って、オレが起きるまで側にいてくれればいーだろ」
「それは無理だ」
あっさり要望を却下すると慎吾は怒りを露にした。
「何で無理だよ!お前オレよりランニングが大事かよ!」
こうなると平行線だ。取り敢えずお互いに妥協するしかない、と思い提案してみる。
「分かったよ。じゃあこうしよう。オレは7時までココにいる。お前も7時にはせめて起きてくれ」
「ヤダ」
「あ?!」
-------------------------------------
今日は色々あって、疲れた一日でした。
コミックレンタル出来るお店が出来たので、そこで10冊借りてきました。
キャンペーン中で、1冊50円でした。
カイジとか銀魂とか。皇国の守護者というのも。
買うと増えちゃうし出費もかさむので、こういうのは結構助かるかもです。
返却が面倒っちゃ面倒ですけど。少し場所離れてるし。
それと、新年の夜中にバイオハザードを放映していて、2も観たくなったのでそれと、ダイハード4も。
翌朝、目が覚めると、慎吾は身体を丸めてオレに寄り添うような格好で寝ていた。
改めてコイツ可愛いなぁ…なんて思いつつ、時間を確認する。
6時半だ。いつも通りの時間に目が覚めて、ヨシ、と思い上半身を起こした。
そのままベッドを出ようとした瞬間、手首に痛みが走ると同時に強い力で引っ張られた。
驚いて手首を確認すると、何とロープで縛り付けられていた。
ロープの先はベッドのサイドボードの足に括りつけられてあり、しかもかなり念入りに縛ったらしくとても片手では解けそうもなかった。
こんな事をするヤツは当然、スヤスヤと眠っている目の前の慎吾しかおらず、速攻問い詰めるべく名前を呼んで肩を揺する。
しかしどういうつもりだ、と思う。
昨日は一騒動あったけど、その後はかなり良い感じだったじゃねえか、と。
暫くして慎吾は何やら唸りながら、目は閉じたままで、肩を揺するオレの手を払いのけようと闇雲に手を動かしてきた。
コイツは寝起きが悪い。泊まった日の朝は精々8時に起きてくるのが関の山だ。
慎吾に言わせると、「お前が早すぎるんだよ」という事だったが。
それにしても起きない。
次は頬を両側から引っ張ってみることにした。力を込めて。
するとみるみる眉間に皺が寄り、「だーー!!」と声を挙げたかと思うとガバリと上半身を起こした。
「イッテーんだよ!っだよ!」
かなり口調は乱暴だ。こうして無理矢理起こしたりすると、ガラが悪くなる。
「何だよじゃない。コッチのセリフだ。何だこれ」
そう言って、ロープで縛られた手首を見せた。
慎吾はしばらくボーっとそれを見て、「ロープ」と答えた。
「そうじゃねえよ!何でこんな縛られてんだよオレが!さっさと外せ!」
「ヤダ」
即答が帰ってきた。
「はぁ?ふざけんな!」
「ふざけてんのはお前だろ!何なんだよいつもいつもランニングとかってさっさと出て行っちまいやがって。オレが目覚めたらベッドに一人ってどーいう寂しい状況だよ有り得ねえ!!」
なるほど、と思った。
つまりそれが不満だったらしい。しかも結構前から鬱憤を溜めていたようだ。こんな小細工を労するぐらいには。
「しょうがねえだろ?オレは休みの日はいっつも6時半に起きてランニングすんだよ。それやらねーと何か気持ち悪いし。習慣だからな」
「しょうが無くねえ。それを改めろつってんだよ!」
「お前も早く起きれば良いだろ。そしたら一緒に走れるし」
「何でオレまで休日に早起きしてランニングだよ。お前が譲って、オレが起きるまで側にいてくれればいーだろ」
「それは無理だ」
あっさり要望を却下すると慎吾は怒りを露にした。
「何で無理だよ!お前オレよりランニングが大事かよ!」
こうなると平行線だ。取り敢えずお互いに妥協するしかない、と思い提案してみる。
「分かったよ。じゃあこうしよう。オレは7時までココにいる。お前も7時にはせめて起きてくれ」
「ヤダ」
「あ?!」
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今日は色々あって、疲れた一日でした。
コミックレンタル出来るお店が出来たので、そこで10冊借りてきました。
キャンペーン中で、1冊50円でした。
カイジとか銀魂とか。皇国の守護者というのも。
買うと増えちゃうし出費もかさむので、こういうのは結構助かるかもです。
返却が面倒っちゃ面倒ですけど。少し場所離れてるし。
それと、新年の夜中にバイオハザードを放映していて、2も観たくなったのでそれと、ダイハード4も。
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どうにもブログの不具合なのか、リンクが繋がらないという方や、コメントが残せないという方がおられたので、テンプレートを変えてみたりしました。
が、「次のページ」のリンクの横に残る謎の文字とか直りませんし、いっその事他のブログを試してみたりもしましたが、広告がウザかったりで、どうにも出来ませんでした…。
時間がかかった割に。
ちなみにテンプレートは一転して可愛い感じになりました。ネズミ年ですし。
>H様
あけましておめでとうございます。コメントに残せなかったとの事で、申し訳なかったです。
和島本、楽しんで頂けたようで嬉しいです。ご感想、本当に有難う御座います!励みになります!
ブログに書いている話も、もうちょっと続きますので、楽しんで頂ければと思います。
が、「次のページ」のリンクの横に残る謎の文字とか直りませんし、いっその事他のブログを試してみたりもしましたが、広告がウザかったりで、どうにも出来ませんでした…。
時間がかかった割に。
ちなみにテンプレートは一転して可愛い感じになりました。ネズミ年ですし。
>H様
あけましておめでとうございます。コメントに残せなかったとの事で、申し訳なかったです。
和島本、楽しんで頂けたようで嬉しいです。ご感想、本当に有難う御座います!励みになります!
ブログに書いている話も、もうちょっと続きますので、楽しんで頂ければと思います。
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「慎吾」
「……」
オレは階段に腰を下ろした。
正直、どうして良いか分からなかったが、むやみに近付かない方が良いと思った。
「スマン。……ごめんな」
「…」
「ごめん。もう、しない」
「…」
せっかく、慎吾と過ごせる貴重な休日だったのに。
慎吾は喜んでくれていた。
ささやかな事に、凄く幸せなことのように感じてくれていた。
ついさっきまで、とてもいい雰囲気だったのに、自分がそれを壊してしまった。
オレって男は、と改めて自己嫌悪に陥る。
思えば、オレは慎吾に謝る事が多いような気がする。
その度に、もうしないとか言っていた気がする。
自分がダメ男のように思えてくる。
「慎吾、呆れたか…?」
「…」
返事が無い。本当に愛想をつかされただろうか。
「…オレ、」
慎吾がボソリと声を発した。
「オレ、何か、すげぇ嬉しくて、いっぱいいっぱいになっちまって。…んで、そんな時にお前にあんなんされたらどうしていいかマジ分かんなくて焦ったっつうか。嫌
…っつうか、許容量超えてて。…風呂入りたかったのも、ホント、だけどさ…。自分のペースとか保てねえと怖いし」
「…そうか」
「だから…」
「ん?」
「取り敢えず風呂、入ってくる。つか、借りる、から」
そう言って立ち上がった。
「慎吾」
「ん?」
「怒ってないのか?」
「ん…もう、しないんだろ?なら、いい」
しかし、オレは慎吾に甘えている気がしていた。謝ると許してくれる慎吾に。
俺は立ち上がって慎吾の側に行き、そっと抱きしめた。
「オレを許さなくて良いから。怒ってていいから」
「…?」
「そしたらオレは、お前が許してくれるまで謝るし、お前の気が済むまで怒っていればいい」
「…オレは、別に」
「オレはお前が好きなんだ。だから、お前に無理して欲しくない。寧ろワガママ言ってくれ」
オレは慎吾の額に触れ、撫でた。
「痛かったろ。オレのが石頭だからな」
「…痛かった」
「コブにはなってねえけど、ちょっとアザになってる。冷やした方が良いかもな」
「大丈夫、だし。風呂行ってくる」
そうして、慎吾はオレの腕をすり抜けて、風呂場に向かった。
分かりやすい愛情表現をする割に、肝心な所を隠そうとする慎吾の心の内は、読み辛い。
ちゃんと言葉が届いたのか、オレの考えに間違いはなかったのか、これで良かったのか、確信は無かった。
でも、思っていた事を伝えた。
今はそれしか出来なかった。
オレは一旦部屋に戻り、恐らく着替えが入っているであろう慎吾のカバンを持って、風呂場の前に置いた。
「慎吾、荷物ココに置いとくからな」と声をかける。「うん」と返事が帰ってきたのを確認して、再び部屋に戻る。
20分ほどして、慎吾が戻ってきた。
表情は読めないが、オレが腰掛けているベッドの隣にぽすっと座った。
「慎吾、オレも風呂入ってくる」
そう言って入れ替わりに部屋を出た。
少し時間を置いた方がいい気がしていた。
時間は8時半だ。まだまだゆっくり過ごせる。
風呂から上がると、慎吾はベッドに横になっていた。
寝てしまったのかと思ったが、起きていて、ぼーっとしている。
オレはベッドを背に床に座り、雑誌を広げた。
特に今読みたいわけではなかったが、する事も特に無い。
「今度、良かったら映画行くか?ボーンアルティメイタムって映画がちょっと面白そうだぞ。アクションなら飽きないし。お前も好きだろ?」
「……」
「慎吾?…来週、何か用事あったか?別に来週じゃなくてもいいし」
「……なんだよ」
「え?」
「何、んな話とかしてんだよ」
「慎吾…?」
「仕返しかよ」
「おい」
「オレ、風呂入ってきたじゃん…。お前まで風呂とか、何か映画とか…どうでもいいし。何なんだよ…」
泣き声のような声で言い、イジけるように身体を丸めて布団の中に顔を埋めてしまう。
オレはどうにも慎吾の気持ちを読めていなかったらしい事が分かった。
「慎吾、」
「バカズキ」
「…」
布団から少し覗いている慎吾の髪を撫でる。
そして布団を少しめくると、拗ねた顔の慎吾の横顔が現れた。
「ごめんな」
こめかみにキスを落とす。
「もう謝んなくていいよ。だから、…」
慎吾に誘われるまま、オレはベッドに上がり、深いキスをした。
-------------------------------------
今年最後の更新です。
色っぽいシーンはどうにも余裕が無いのでスルーします…。
もし、また本を出す事があったら載せるかもしれませんが。
ていうか私の書くエロとか需要がそもそもあるのかっていう。
>31日2:24に拍手コメント下さった方
ブログ楽しみにして頂いてるとの事で、有難う御座います。嬉しいです!
来年、まだ少しやると思います。
それでは、良いお年をお迎え下さいませ!
「慎吾」
「……」
オレは階段に腰を下ろした。
正直、どうして良いか分からなかったが、むやみに近付かない方が良いと思った。
「スマン。……ごめんな」
「…」
「ごめん。もう、しない」
「…」
せっかく、慎吾と過ごせる貴重な休日だったのに。
慎吾は喜んでくれていた。
ささやかな事に、凄く幸せなことのように感じてくれていた。
ついさっきまで、とてもいい雰囲気だったのに、自分がそれを壊してしまった。
オレって男は、と改めて自己嫌悪に陥る。
思えば、オレは慎吾に謝る事が多いような気がする。
その度に、もうしないとか言っていた気がする。
自分がダメ男のように思えてくる。
「慎吾、呆れたか…?」
「…」
返事が無い。本当に愛想をつかされただろうか。
「…オレ、」
慎吾がボソリと声を発した。
「オレ、何か、すげぇ嬉しくて、いっぱいいっぱいになっちまって。…んで、そんな時にお前にあんなんされたらどうしていいかマジ分かんなくて焦ったっつうか。嫌
…っつうか、許容量超えてて。…風呂入りたかったのも、ホント、だけどさ…。自分のペースとか保てねえと怖いし」
「…そうか」
「だから…」
「ん?」
「取り敢えず風呂、入ってくる。つか、借りる、から」
そう言って立ち上がった。
「慎吾」
「ん?」
「怒ってないのか?」
「ん…もう、しないんだろ?なら、いい」
しかし、オレは慎吾に甘えている気がしていた。謝ると許してくれる慎吾に。
俺は立ち上がって慎吾の側に行き、そっと抱きしめた。
「オレを許さなくて良いから。怒ってていいから」
「…?」
「そしたらオレは、お前が許してくれるまで謝るし、お前の気が済むまで怒っていればいい」
「…オレは、別に」
「オレはお前が好きなんだ。だから、お前に無理して欲しくない。寧ろワガママ言ってくれ」
オレは慎吾の額に触れ、撫でた。
「痛かったろ。オレのが石頭だからな」
「…痛かった」
「コブにはなってねえけど、ちょっとアザになってる。冷やした方が良いかもな」
「大丈夫、だし。風呂行ってくる」
そうして、慎吾はオレの腕をすり抜けて、風呂場に向かった。
分かりやすい愛情表現をする割に、肝心な所を隠そうとする慎吾の心の内は、読み辛い。
ちゃんと言葉が届いたのか、オレの考えに間違いはなかったのか、これで良かったのか、確信は無かった。
でも、思っていた事を伝えた。
今はそれしか出来なかった。
オレは一旦部屋に戻り、恐らく着替えが入っているであろう慎吾のカバンを持って、風呂場の前に置いた。
「慎吾、荷物ココに置いとくからな」と声をかける。「うん」と返事が帰ってきたのを確認して、再び部屋に戻る。
20分ほどして、慎吾が戻ってきた。
表情は読めないが、オレが腰掛けているベッドの隣にぽすっと座った。
「慎吾、オレも風呂入ってくる」
そう言って入れ替わりに部屋を出た。
少し時間を置いた方がいい気がしていた。
時間は8時半だ。まだまだゆっくり過ごせる。
風呂から上がると、慎吾はベッドに横になっていた。
寝てしまったのかと思ったが、起きていて、ぼーっとしている。
オレはベッドを背に床に座り、雑誌を広げた。
特に今読みたいわけではなかったが、する事も特に無い。
「今度、良かったら映画行くか?ボーンアルティメイタムって映画がちょっと面白そうだぞ。アクションなら飽きないし。お前も好きだろ?」
「……」
「慎吾?…来週、何か用事あったか?別に来週じゃなくてもいいし」
「……なんだよ」
「え?」
「何、んな話とかしてんだよ」
「慎吾…?」
「仕返しかよ」
「おい」
「オレ、風呂入ってきたじゃん…。お前まで風呂とか、何か映画とか…どうでもいいし。何なんだよ…」
泣き声のような声で言い、イジけるように身体を丸めて布団の中に顔を埋めてしまう。
オレはどうにも慎吾の気持ちを読めていなかったらしい事が分かった。
「慎吾、」
「バカズキ」
「…」
布団から少し覗いている慎吾の髪を撫でる。
そして布団を少しめくると、拗ねた顔の慎吾の横顔が現れた。
「ごめんな」
こめかみにキスを落とす。
「もう謝んなくていいよ。だから、…」
慎吾に誘われるまま、オレはベッドに上がり、深いキスをした。
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今年最後の更新です。
色っぽいシーンはどうにも余裕が無いのでスルーします…。
もし、また本を出す事があったら載せるかもしれませんが。
ていうか私の書くエロとか需要がそもそもあるのかっていう。
>31日2:24に拍手コメント下さった方
ブログ楽しみにして頂いてるとの事で、有難う御座います。嬉しいです!
来年、まだ少しやると思います。
それでは、良いお年をお迎え下さいませ!
無理矢理というか、もうこれ以上はイジる事も無理、とか思ってアップです。
何が悪いのか、そもそも良いのか悪いのかも分からない状態ですよ…。
などと散々前置きで言い訳してから載せるというイヤラシさ。
-------------------------------------
慎吾は、ウサギの横に置かれたカエルの置物を、ただじっと眺めていた。
お前に似てるなと言った時、慎吾が歩みを止めた。図星だったのだろうか。
自分に似てるカエルを、オレに渡したいと思ったのだろうか。
オレの部屋に飾られたカエル。
たったこれだけの事に、感じ入っているように見えた。
半分以上はオレの想像だ。
だけど、当たっている気がした。
コイツは慎吾のくせに、妙に健気で、殊勝な一面をオレに見せるから。
そんな面を見せられる度、オレはどうにもコイツが可愛く、愛しく思えてしまう。
オレは、慎吾の身体を抱きしめて、感情を込めて名前を呼んだ。
突っ立ったままで身動きしない慎吾を、もう一度静かに呼ぶ。
すると顔を少しこちらに向けた。
体が硬直してしまったかのような慎吾の頬を、指の背で軽く撫でる。
「好きだ、お前が」
「…」
「好きだ」
「…」
「慎吾」
「…」
慎吾の目には涙が浮かんでいた。
「オレ、も好…」
慎吾の涙を指で拭う。
「ヤベ…何か泣いてるオレ」
「慎吾」
改めて正面から抱きしめ、それから口付ける。
口付けはどんどん深くなっていき、慎吾が少し苦しげに息を吐く。
オレはもう我慢できなくて、手を引いてベッドの方に連れて行った。
そこで押し倒す。
再びキスをしようとした時、「ちょ、待って」と、慎吾の静止が入った。
「何だ」
正直、早く続きがやりたいオレは、余裕なく聞いた。
「や、だって。む…無理」
何が無理なんだ。
オレは無視して手首を掴んで押さえつけ、首筋に舌を這わせた。
「和己!…オレ、風呂入ってねぇし!」
「別に気にならねえよ」
「オレが気になる!」
「気にすんな」
まだ何か言おうとする慎吾の口を口で塞いだ。
舌を深く絡める。
「ん~~!」
まだ抵抗している。
だけどあんな顔を見せておいて、無理だとか言われた所で、それこそこっちが無理だ。
おとなしくヤられとけ、などとかなり自己中心的な事を考えていた。
そこでオレは早いトコ理性を奪ってしまおうと、慎吾の股間をジーンズの上から刺激し始めた。
「~~~!!」
更にベルトを外そうと手を掛けると、本格的に慎吾が暴れ始め、塞いでいた口が離れる。
「和己ッ!」
怒鳴ったと思ったら、頭突きをされた。
余裕がなかったんだろうが、かなり本気の頭突きをキメられた。お互い痛みに悶絶する。
暫くして慎吾が涙目になりつつも立ち上がり、そのまま部屋を出て行ってしまった。
「慎吾!」
まさか、帰ったのか。
そこでようやく我に返る。
しまった、いやそうじゃない。嫌がってたのにオレは何をやってたんだと。
目の前の慎吾を早く自分のものにしてしまいたくて、軽く理性を失っていた。
暫く呆然とする。が、立ち上がり、部屋から出て階段を下りた。
すると、気配があった。
暗い玄関の前で、慎吾が壁を背にしてヒザを抱えていた。
オレに気が付くと、更に縮こまった。
-------------------------------------
何が悪いのか、そもそも良いのか悪いのかも分からない状態ですよ…。
などと散々前置きで言い訳してから載せるというイヤラシさ。
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慎吾は、ウサギの横に置かれたカエルの置物を、ただじっと眺めていた。
お前に似てるなと言った時、慎吾が歩みを止めた。図星だったのだろうか。
自分に似てるカエルを、オレに渡したいと思ったのだろうか。
オレの部屋に飾られたカエル。
たったこれだけの事に、感じ入っているように見えた。
半分以上はオレの想像だ。
だけど、当たっている気がした。
コイツは慎吾のくせに、妙に健気で、殊勝な一面をオレに見せるから。
そんな面を見せられる度、オレはどうにもコイツが可愛く、愛しく思えてしまう。
オレは、慎吾の身体を抱きしめて、感情を込めて名前を呼んだ。
突っ立ったままで身動きしない慎吾を、もう一度静かに呼ぶ。
すると顔を少しこちらに向けた。
体が硬直してしまったかのような慎吾の頬を、指の背で軽く撫でる。
「好きだ、お前が」
「…」
「好きだ」
「…」
「慎吾」
「…」
慎吾の目には涙が浮かんでいた。
「オレ、も好…」
慎吾の涙を指で拭う。
「ヤベ…何か泣いてるオレ」
「慎吾」
改めて正面から抱きしめ、それから口付ける。
口付けはどんどん深くなっていき、慎吾が少し苦しげに息を吐く。
オレはもう我慢できなくて、手を引いてベッドの方に連れて行った。
そこで押し倒す。
再びキスをしようとした時、「ちょ、待って」と、慎吾の静止が入った。
「何だ」
正直、早く続きがやりたいオレは、余裕なく聞いた。
「や、だって。む…無理」
何が無理なんだ。
オレは無視して手首を掴んで押さえつけ、首筋に舌を這わせた。
「和己!…オレ、風呂入ってねぇし!」
「別に気にならねえよ」
「オレが気になる!」
「気にすんな」
まだ何か言おうとする慎吾の口を口で塞いだ。
舌を深く絡める。
「ん~~!」
まだ抵抗している。
だけどあんな顔を見せておいて、無理だとか言われた所で、それこそこっちが無理だ。
おとなしくヤられとけ、などとかなり自己中心的な事を考えていた。
そこでオレは早いトコ理性を奪ってしまおうと、慎吾の股間をジーンズの上から刺激し始めた。
「~~~!!」
更にベルトを外そうと手を掛けると、本格的に慎吾が暴れ始め、塞いでいた口が離れる。
「和己ッ!」
怒鳴ったと思ったら、頭突きをされた。
余裕がなかったんだろうが、かなり本気の頭突きをキメられた。お互い痛みに悶絶する。
暫くして慎吾が涙目になりつつも立ち上がり、そのまま部屋を出て行ってしまった。
「慎吾!」
まさか、帰ったのか。
そこでようやく我に返る。
しまった、いやそうじゃない。嫌がってたのにオレは何をやってたんだと。
目の前の慎吾を早く自分のものにしてしまいたくて、軽く理性を失っていた。
暫く呆然とする。が、立ち上がり、部屋から出て階段を下りた。
すると、気配があった。
暗い玄関の前で、慎吾が壁を背にしてヒザを抱えていた。
オレに気が付くと、更に縮こまった。
-------------------------------------
>和島文の続きですが、自分でも流れとかおかしいような、でも実際どうなのかわからないという事態になってきました。
暫く時間を置いて見直して、そっから続行したいと思います…
>てか気が付けばもう少しで2008年ですか。あんまり年末っぽい雰囲気を感じないのは外出をあまりしてないからでしょうか。
>今まで殆どかけたことがなかったので(軽いのは一度有り)、そのうちやろうと思っていたのですが、パーマかけてきました。
雑誌の切抜きを持っていったのですが、出来上がりは違ったイメージでした。
髪質とかもあるだろうし、仕方ないんでしょうかね…。
しかもパーマが取れやすい髪質らしくって(直毛と言うかガンコな髪)。1ヶ月持てばいいぐらい、らしく。
暫く時間を置いて見直して、そっから続行したいと思います…
>てか気が付けばもう少しで2008年ですか。あんまり年末っぽい雰囲気を感じないのは外出をあまりしてないからでしょうか。
>今まで殆どかけたことがなかったので(軽いのは一度有り)、そのうちやろうと思っていたのですが、パーマかけてきました。
雑誌の切抜きを持っていったのですが、出来上がりは違ったイメージでした。
髪質とかもあるだろうし、仕方ないんでしょうかね…。
しかもパーマが取れやすい髪質らしくって(直毛と言うかガンコな髪)。1ヶ月持てばいいぐらい、らしく。