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だらだらと。
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「皆も知っての通り、高島組先代が亡くなられた。ウチの先代とは深い交友、絆で結ばれていた方だ。これは、ウチの組にとっても一つの契機となる。…皆、落ち着いて聞いて欲しい」
そこで悟は一息入れました。組員たちを見回します。
「これは、以前から義父殿とも話し合っていた事だ。…島崎組は、解散する」
 場が騒然となりました。無理もありません。和己も事の次第についていく事が、出来ませんでした。
「もう一度言う。島崎組は解散する。これはもう決まった事だ。幹部は既に了承している。ウチのシマに関しては、それぞれの(傘下の)組に分配される事になる。ただ、下の方には寝耳に水の話だっただろう。これまで話す事が出来ず悪かった。身の振り方に関しては、こちらで出来る限り相談に乗る。よく考えてくれ。今のまま極道でいたいのならそれもいい。カタギも良いだろう。金融部門は残すつもりだから、そこで働いていく事も可能だ。…何か質問はあるか」
慎吾達一家と幹部を除いて場は大きなざわめきに包まれました。頭の処理が追い付いていないのか、暫く間がありましたが、やがて一人の組員が、何故解散するのかと声を上げました。
「一言で言うなら、ウチがもう必要とされてないという事だ。大きい意味で言えば、極道モンが必要とされる時代はとうに終わったと思っている。それでも高島組の抗争では先代の力が大きな影響を及ぼした事もあったが、そんな時代ももう終わって久しい。だから組員の数は年々減らしていった。世間には、こういう世界で無ければ生きていけないようなはみ出し者もいるが、それはそれぞれの幹部が立派な受け皿になってくれるだろう」
場は静まり返りました。一体どうすればいいのか、皆一様に分からないで居るようでした。
「色々考える事もあるだろう。この場は解散する。聞きたいことのある奴はいつでも来てくれ。ただし明日以降だ」
そう言って悟は話を打ち切ったのでした。
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慎吾も和己も登場しなくてすみません。
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