忍者ブログ
だらだらと。
| Admin | Res |
<< 04  2024/05  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31    06 >>
[4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12]  [13]  [14
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

----------------------------------------------------
 しかし急に慎吾は名案を思いついたように和己に振り向きました。
「なあ、こういうのどうよ。毎年、この桜の木の前でさ、お前がプロポーズしてくれんの。でも一年限定。一年なら確信無くてもまあ頑張れるかな~って思えそう」
「ふざけんなテメエ、どんな上から目線だよ!」
瞬時に慎吾の首をホールドし、締め上げます。
「オレは何か?毎年プロポーズして、その度に”一年だけOKだけど、その後は分かんない”とかいって保留され続けるのか。ふざけんな!」
更に力を加えてギリギリと締め上げます。さすがに慎吾は腕をタップし、降参の意を示しました。
「結構良い案だと思ったのに…」
「本気で言ってんのか。お前にとっては良い案、の間違いだろ」
「でもさ、お前と一緒にいたいよ。できればずっと。ほんとだし。ていうか、もし放り出されたらオレが茫然自失しそう」
「なら”はい”って言え」
「いやだからそれは無理」
それから暫く、それが矛盾してる、でも無理、といった不毛なやり取りが続きました。
 結局根負けしたのは和己でした。
「もういい。とりあえずずっと一緒にいたいっていうのは共通の希望だろ」
若干強引に意見をまとめる事にしました。慎吾はそれにあっさり乗りました。
「そうそう」
「お前は高校ん時からほんと変わんないよな。軽いくせに重く捉える」
「そっくり返すから。お前こそ変わってねえから。何かにつけてはっきりさせたがるだろ。答えを求めてくるし」
「お前はそれをのらりくらりと交わすんだよな。で、オレがイラつく」
「馬鹿お前。のらりくらりと受け流すオレに色々助けられてきただろが」
「そんな事あったか?」
「お前知らないところで結構助けられてるからな。波風立たせず受け流す副主将に」
「ホントかよ」
「当たり前だろ。部員に気を配る主将っぽくみせかけて実はかなり鷹揚な主将と、適当そうに見せかけて実は心配りが半端ない副主将のオレであの世代は成り立ってたんだよ。山ちゃんは別枠として」
「お前の主観だろ。見せかけてねえ。ちゃんと気を配ってた。てか山ちゃんが怒るぞ」
「いねーから良い」
「山ちゃんいないと強気だな」
「いいだろ別に」
それからまた少し、沈黙が降りました。住宅街からも少し離れた、田んぼに囲まれた屋敷の中は、二人が黙ると途端に無音になります。
----------------------------------------------------

100超えそうとか前に書いたと思いますが、超えません~
PR
----------------------------------------------------
「まぁ、それはそれとしてだな」
和己は言い辛そうに切り出しました。
「覚えてるか。オレが去年言った事」
「去年?去年のいつだよ」
まったく心当たりが無さそうに慎吾は眉を寄せます。
「ちょうど今ぐらいの時に」
「…なんだっけ」
「おいちょっと待て、ホントに忘れてんのか!桜の前で!言っただろうが!」
急に激高する和己にたじろぎつつ、ようやく記憶の糸を手繰り寄せることが出来た慎吾が慌てて取り繕うに言いました。
「あ、あぁ思い出した。うん。いやお前、去年桜の前で、って言ってくんねぇと」
すると再び和己は口ごもるように言いました。
「それで、その、どうなんだ」
「結婚?日本じゃ無理だろ」
何とも現実的な返答をします。
「いやそうだけど!そうじゃなくて!気持ちの上でどうなんだ?オレとその…一生やってこうとかそういう気はあるのか。そこが聞きたいんだろうが!」
「キレんなよ」
「お前が怒らすんだろ?!」
キョドったり怒ったりと忙しい和己を尻目に、少し間を置いて当たり前のように慎吾は発言しました。
「断るはずないだろ」
「じゃあOKなんだな?」
ぱあっと花が開くような笑顔を和己は見せました。百面相が結構面白い、と慎吾は考えつつも、「うーん。保留」などと返しました。和己は目を剥きます。慎吾はそろそろ限界点が近そうな和己を制しつつ、「自信が持てない」と真面目に訴えました。
「何が不安なんだ」
「不安…つうか。何ていうか、そういう性分なんだよ。だから」
「はあ?もっと分かりやすく言え」
「いやだから、安易に”うん”とか言えねえんだ。安易に言うつもりは無いけど。こういう関係に絶対は当たり前だけど無いし、だったらやっぱり”うん”て言えない。確信の無いものに、あんまり答え出したくない。でも、気持ち的には凄く”うん”て感じだし」
「でも結局、言葉にしてはくれないんだな?」
「悪い」
「そう、か」
それから二人は暫く沈黙し、桜の木を見つめていました。
----------------------------------------------------


今日は雪の中、一時間半かけて友達の家に行ってwiiやってきました。
久しぶりにやったマリオは楽しかったです。wiifitも。
二人で力をあわせてマリオをやってたんですが、そろそろ夜遅くなりそうなので帰る事に。
またやりに来れば?といわれましたが、wiiやりに一時間半車飛ばすのはキツイので来年辺りに行くぐらいが丁度良いかなとか。
だって隣県に行く方が近い距離なんですもん。昔はフットワークも軽かったですが、今ぐらいの年になると段々腰も重くなるんだなと思いました~
----------------------------------------------------
「つまんない!」
 一ヵ月後、連絡を寄越してきた山ノ井に、組の解散を改めて伝えると心底つまらなそうに言いました。
「ヤクザと刑事、てのが良かったのに!ドラマチックで!」
慎吾の携帯から聞こえてくる、比較的大きな声に、和己は顔をしかめます。ドラマチックな何かがあるのかと言いたくなるのでした。
「ねぇ慎吾、実は存続してないの?解散したと見せかけて、実は大きな陰謀を巡らせてるとか」
あまりに一方的な物言いに、慎吾はさすがに反論します。
「あのさぁ、仮にも友達が陰謀の片棒を担ぐような人間で良いのかよ!」
「だって何も起こってないよ、オレ達の間に。せっかく面白いシチュエーションなのに。そんな、あっさり解散するなんて思ってなかった…」
すっかり意気消沈した様子の山ノ井に、呆れて物も言えません。
「いいじゃねえか。これからは普通に友達として会えるし」
「それじゃ普通だし。面白くないし」
あっけらかんと言う山ノ井に、これ以上話してもしょうがないと、慎吾は悟ったのでした。


 数ヵ月後、季節は春を迎えました。結局二人は同居はせずに、外で会う日々が続いていました。
 ただ、桜の咲く時期だけは、かつての島崎組の前庭の桜を二人で見ようと決めていたのでした。
 二人の目の前にはその桜が今、正に満開でした。ライトに照らされて闇夜に浮かび上がる桜木は、今年も変わらず絢爛豪華に咲き誇っていました。
「まだ花びらは散ってないんだな」
「おー」
和己は目を細め、記憶を辿るように言いました。
「花びらが絶え間なく散ってて、その中にお前がいて、前はそれが凄く、なんつうか…良かったんだよ」
「…へぇ」
照れてしまって何と言っていいのか分からない慎吾は、愛想無く返しました。
----------------------------------------------------
結局、年を越えてしまいました。
凄い雪が降ってますね。それとも私の地元だけでしょうか。
高速で事故が多発して通行禁止になったのは。


>お慎は、ぼちぼち終わるはずなので。


>今日は、ドラマの「BOS/S」をオンデマンドで観てました。一日中。
放映時は余り興味が沸かなかったんですよね。デキるキャリアウーマンなボスとその部下達の活躍するドラマ、ってそんな惹かれなくて。
そもそもこの頃、ドラマをそんなに観てなかったと思うんですが。

何故観ようかと思ったかというと、山田孝○が出てたので興味が沸いたのと、面白いらしいという話を聞いて。

面白かったです。ちょっと美女美形率が高くて、なんだかなと思わないでも無かったですけど、それぞれに個性もあって。
でもボスはカッコ良い所が多くて、もっと崩れてて欲しかったなとか。ダメダメな感じが欲しかった。
戸/田恵/理香とか溝/口順/平のポジションはもっと平凡な顔でも良いと思うんですよね。整いすぎで。
それとダメ人間が集った、というのをもうちょっと最後まで残してて欲しかった気もします。
最後は結構みんなまともになっちゃってたので。

でも登場人物が大芝居を打っていくのは楽しめたし、地味な回もありましたけど、面白かったです。続編もありそうな感じですよね。

山田○之は、ボソボソと凄くフツーのテンションで喋る所が一番光るなと思いました。
たまらんかったです。
でも所詮、主人公たちに負かされる犯人なので、最後に近づくにつれ脚本に物足りなさが募りました。個人的にですけど。


>ところで振りの話題を全然出していないので、いい加減雑多サイトとか書いた方がいい気がしてきました。
振りといえば、アニメ二期が決まったそうで。素晴らしい。
ただマンガとしては楽しんでるんですが、萌え的なモノが発生しない状況になってきているので(結局、私は桐青限定だったようで(あ、春日部も))、いよいよこのサイトの存在をどうしたものかと。
やはり雑多サイトですかね。
夜桜~止まってしまっててすみません。

>今日はいつも立ち読みしてる本屋さんに行ったんですが、立ち読みはご遠慮くださいの張り紙がされてました。うーん。
そもそも男性客ばかりの少年誌青年誌コーナーに入ってくのも若干抵抗感はあったのですが、どうしたもんかなぁと。

>ここの所ずっと自分の癒しのために萌えの供給が欲しいわけですが、中々…。
DVDで供給したいけどもCDアルバムも欲しい…というジレンマが。
オタクってお金が無いと成立しない人種なんですよね。
オタク、凄い。
オタク活動に勤しんだりもしつつお金稼ぐために働く事も怠けず、って事ですよ。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析

Powered by Ninja Blog    Material by mococo    Template by Temp* factory
Copyright (c)3足のワラジ All Rights Reserved.


忍者ブログ [PR]