だらだらと。
そろそろ一区切りをつけるつもりなのですが、ストックが切れた状態なので、更新が途切れたりとかすると思います…。
>お慎
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その日、会社でしっかり働き終えた和さんは、実家ではなく当然、島崎組へと帰ります。
家族へは、会社の寮へ入ることになったと、少々苦しい言い訳をしていました。両親には、入社した後になってから出てきた話に多少いぶかしまれました。
新入社員でまだまだ覚えることの多い和さんは、仕事に慣れない事もあって疲労感を感じつつも、これからだ、と気合を入れます。
屋敷内の組員用らしい食堂で一人遅い夕飯を食べ、寒い部屋へと戻りました。時計を見ると九時を回っていました。
着替えをし、惰性で小さなテレビの電源を入れ、眺めているうちにいつの間にか眠っていたのですが、ゴンゴン、と襖をノックする音で目が覚めました。開けると、そこにいたのは昨日と同じく慎吾でした。
「おい…何やってんだ」
「夜這い?」
疑問系で首を傾げつつ言います。
実は昨晩、あまり他の人間の目についてはいけないだろうと、会うのは週に一度程度にしておこうと言ったばかりなのでした。
「夜這い、じゃねーだろ」
小声で叱りつつ、慌てて部屋へ入れます。
「何考えてんだ。昨日の今日だぞ」
「だって会いたかったんだもん。せっかく一つ屋根の下に居るわけだしさ。てゆーか一つ屋根の下って事はさ、一種の同棲と言えなくも無いよな」
「あのな…」
お前の家族も、いかつい組員も何人も居るだろーが!と言いたいのですが、とにかく今は他につっこむべき点を優先します。
「バレたらマジでヤバイだろーが!一吾さんが言ってたろ、示しがつかないって」
「だからバレねーように注意して来たんだろ?もう十一時だしさ」
「はぁ…」
いまいち慎吾には事の重大さが伝わってないようでどう言えばいいのかと頭を抱えそうになるのでした。
「大丈夫だって。お前がそりゃ気にするのも分かるけど。つーか、嬉しくないのかよ」
いじける様な表情になった為、そんな事ない、とフォローするのでした。勿論、会えて嬉しくないはずは無いのです。
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>お慎
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その日、会社でしっかり働き終えた和さんは、実家ではなく当然、島崎組へと帰ります。
家族へは、会社の寮へ入ることになったと、少々苦しい言い訳をしていました。両親には、入社した後になってから出てきた話に多少いぶかしまれました。
新入社員でまだまだ覚えることの多い和さんは、仕事に慣れない事もあって疲労感を感じつつも、これからだ、と気合を入れます。
屋敷内の組員用らしい食堂で一人遅い夕飯を食べ、寒い部屋へと戻りました。時計を見ると九時を回っていました。
着替えをし、惰性で小さなテレビの電源を入れ、眺めているうちにいつの間にか眠っていたのですが、ゴンゴン、と襖をノックする音で目が覚めました。開けると、そこにいたのは昨日と同じく慎吾でした。
「おい…何やってんだ」
「夜這い?」
疑問系で首を傾げつつ言います。
実は昨晩、あまり他の人間の目についてはいけないだろうと、会うのは週に一度程度にしておこうと言ったばかりなのでした。
「夜這い、じゃねーだろ」
小声で叱りつつ、慌てて部屋へ入れます。
「何考えてんだ。昨日の今日だぞ」
「だって会いたかったんだもん。せっかく一つ屋根の下に居るわけだしさ。てゆーか一つ屋根の下って事はさ、一種の同棲と言えなくも無いよな」
「あのな…」
お前の家族も、いかつい組員も何人も居るだろーが!と言いたいのですが、とにかく今は他につっこむべき点を優先します。
「バレたらマジでヤバイだろーが!一吾さんが言ってたろ、示しがつかないって」
「だからバレねーように注意して来たんだろ?もう十一時だしさ」
「はぁ…」
いまいち慎吾には事の重大さが伝わってないようでどう言えばいいのかと頭を抱えそうになるのでした。
「大丈夫だって。お前がそりゃ気にするのも分かるけど。つーか、嬉しくないのかよ」
いじける様な表情になった為、そんな事ない、とフォローするのでした。勿論、会えて嬉しくないはずは無いのです。
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