だらだらと。
>お慎でもし本を作ったら、ビジュアル的に凄く楽しくなりそうだなと思うんですが、これで本というのはどうなのかなとも思うわけです。思いつきで書いていますし。会話文ばかりですしね…。でも、和風な素材とか、スーツな慎吾とか和さんとか楽しそうだなと。でもオリキャラとかマイ設定の慎吾家族とかも出てきてしまうわけで。うーん、微妙かなぁと。
>お慎
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そして次の日、一吾と和さんとの間で杯が交わされました。簡略化されたものという事でしたが、それでも数人の組員と慎吾が見守る中、一吾が杯に注がれた酒を飲み、更にその杯を和さんが受け取って飲み干しました。
「じゃあ、これから宜しく頼む。皆も、河合の事を面倒見てやってくれ。色々と分からないこともあるだろうからな」
「はい」
そうして一吾と、他の組員が一人を残して部屋を後にしました。その残った組員が、声をかけてきました。
「オレは久保っつうもんだ。分かんねえ事があったらオレに聞けよ」
そして付いて来いと言うので、和さんは部屋に残ったままの慎吾を振り返りつつも付いて行きました。
廊下を歩いている間、どこかその久保という男には見覚えがある気がして記憶を探っていた和さんですが、ようやく思い出しました。
確か、初めてこの屋敷に訪れた際、慎吾と顔を合わせた部屋で、スリッパを投げつけられていた人物でした。
「あの」
「何だ」
「久保さんは、慎吾…さんに付いてらっしゃるんですか?」
「ん…?そうだ。何で知ってんだ」
「四年ほど前に、慎吾さんと一緒の部屋にいるのを見かけた事が」
「…あ?お前、あん時のガキか!坊ちゃんと抱き合ってたヤツか」
抱き合ってた、の台詞に一瞬冷や汗が噴出しそうになりましたが、「そうです」と努めて冷静に返します。
「坊ちゃんのダチだからって関係ねえからな。これからは立場をわきまえて行動しろよ」
「はい」
そして連れて行かれたのは、屋敷の玄関に近い所にある六畳一間の座敷でした。
「今日からここがお前の部屋だ。ぶっちゃけすげー寒いからな。布団は二重にかけるぐらいで丁度いいぐらいだ。一応ヒーターもあるけど」
「はい」
「いいか、まず組長や姉さん、一吾さんや坊ちゃん、それに幹部あたりがお戻りになったらすぐに玄関の外に出て『御勤めご苦労様です!』って出迎えろ。それと、インターホンの対応もしろよ。殆ど来ねーけどな。それとお前は平日は出勤って聞かされてっから土日だけになるけど、朝は六時に起きて玄関掃除。それにトイレ掃除に風呂掃除に洗濯もな。そしてこの長~い廊下を雑巾がけだ。はっきり言って部屋の掃除まで手が回んねーからそれはしなくていい。終わったら電話番しとけ。滅多にかかってこねえけどな」
まるで修行僧のような生活だと思いました。この屋敷が寺並みに広いものだから尚更です。
「荷物は持ってきたか」
「はい、必要なものを取りあえず」
「そうか。なら今日は片付けでもしてろ。ウチの仕事は来週からで良い」
「はい」
「いいか、極道っつーのは、上下関係が絶対だからな。上のモンがやれと言ったらやるんだ。白でも黒といったら黒なんだからな」
「…肝に命じます」
「よし、じゃあ精々頑張れよ」
そう言って久保は部屋を後にしました。
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>お慎
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そして次の日、一吾と和さんとの間で杯が交わされました。簡略化されたものという事でしたが、それでも数人の組員と慎吾が見守る中、一吾が杯に注がれた酒を飲み、更にその杯を和さんが受け取って飲み干しました。
「じゃあ、これから宜しく頼む。皆も、河合の事を面倒見てやってくれ。色々と分からないこともあるだろうからな」
「はい」
そうして一吾と、他の組員が一人を残して部屋を後にしました。その残った組員が、声をかけてきました。
「オレは久保っつうもんだ。分かんねえ事があったらオレに聞けよ」
そして付いて来いと言うので、和さんは部屋に残ったままの慎吾を振り返りつつも付いて行きました。
廊下を歩いている間、どこかその久保という男には見覚えがある気がして記憶を探っていた和さんですが、ようやく思い出しました。
確か、初めてこの屋敷に訪れた際、慎吾と顔を合わせた部屋で、スリッパを投げつけられていた人物でした。
「あの」
「何だ」
「久保さんは、慎吾…さんに付いてらっしゃるんですか?」
「ん…?そうだ。何で知ってんだ」
「四年ほど前に、慎吾さんと一緒の部屋にいるのを見かけた事が」
「…あ?お前、あん時のガキか!坊ちゃんと抱き合ってたヤツか」
抱き合ってた、の台詞に一瞬冷や汗が噴出しそうになりましたが、「そうです」と努めて冷静に返します。
「坊ちゃんのダチだからって関係ねえからな。これからは立場をわきまえて行動しろよ」
「はい」
そして連れて行かれたのは、屋敷の玄関に近い所にある六畳一間の座敷でした。
「今日からここがお前の部屋だ。ぶっちゃけすげー寒いからな。布団は二重にかけるぐらいで丁度いいぐらいだ。一応ヒーターもあるけど」
「はい」
「いいか、まず組長や姉さん、一吾さんや坊ちゃん、それに幹部あたりがお戻りになったらすぐに玄関の外に出て『御勤めご苦労様です!』って出迎えろ。それと、インターホンの対応もしろよ。殆ど来ねーけどな。それとお前は平日は出勤って聞かされてっから土日だけになるけど、朝は六時に起きて玄関掃除。それにトイレ掃除に風呂掃除に洗濯もな。そしてこの長~い廊下を雑巾がけだ。はっきり言って部屋の掃除まで手が回んねーからそれはしなくていい。終わったら電話番しとけ。滅多にかかってこねえけどな」
まるで修行僧のような生活だと思いました。この屋敷が寺並みに広いものだから尚更です。
「荷物は持ってきたか」
「はい、必要なものを取りあえず」
「そうか。なら今日は片付けでもしてろ。ウチの仕事は来週からで良い」
「はい」
「いいか、極道っつーのは、上下関係が絶対だからな。上のモンがやれと言ったらやるんだ。白でも黒といったら黒なんだからな」
「…肝に命じます」
「よし、じゃあ精々頑張れよ」
そう言って久保は部屋を後にしました。
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