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だらだらと。
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 久保のおしゃべりは留まる所を知りませんでした。余程酔っているのか、この状況にも拘らず部屋に居座ったまま延々喋り続けます。
「オレぁ、お前の事は認めてんだよ。素直に言う事聞くしな。大学出でも態度だって謙虚だしよ。土日だけとはいえ、地味でしんどい屋敷の仕事も頑張ってるじゃねえか」
そこで一升瓶を傾け、ごくりと飲み干します。
「近頃の若いもんにしちゃお前はちゃんとしてる」
久保は精々、和己の二、三歳上のはずでした。
「オレん時は床の雑巾がけがしんどくて三日目にサボってたら兄貴にビンタされた。五日目には仮病使おうとしてぶっ飛ばされた。…まぁ、そうは言ってもお前は土日だけだからな。毎日のオレとはまた違うよな」
真っ赤になった顔でだらだらと喋り続けます。そんな中、布団の中の慎吾はというと、いい加減に飽きてきたのか、和己の体を触り始めました。最初は撫でている程度だったのですが、布団に隠れている下半身を、明らかに何らかの意図を含んで撫で回し始めます。和己は慎吾の顔を探り当てて、頬をつねったりと抵抗するものの全く気にせず、ついにベルトを外しはじめました。更にファスナーを下ろし、そろそろと股間に手を伸ばし出します。
「……!」
このままでは色んな意味で限界だと悟った和己は、打開策を打ち出します。
「あの、久保さん。そこにあるの、プレゼント交換で貰ったヤツなんですけど」
「んあ?」
タンスの前に置きっぱなしだった箱を指差します。
「中身、金のネックレスだったんです。凄い有り難かったんですけどオレには分不相応で。…良かったら、貰って頂けませんか。日頃から、何かとお世話になっていますし」
「!」
久保は明らかに”金”の言葉に反応しました。箱を開け、モノを確認すると「ホントにイイのか?」とチラチラと表情を伺ってきます。「是非」と言い、ついでに「慣れない準備で疲れていて、実は結構眠いんです。明日も仕事があるので、休んでもいいでしょうか」と下出に出つつ窺います。すると久保も、おお悪かったな、なんて言いながらようやく部屋を出て行ったのでした。
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今日は月が凄く綺麗でした。くっきりとした満月で。
ためしに携帯で撮ってみたんですけど、やっぱり見るのとは全然違いますね。綺麗に写りませんでした。
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