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だらだらと。
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>お慎
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「心配いらねーって」
部屋に戻ると、慎吾はのんびりとそう言いました。
「筋を通さねえってのは、こっちの世界じゃ話になんねーからな。だから約束は必ず守るし」
「…そうなのか」
先ほどの夕食会で、げっそりしてしまった和さんが力無く呟きます。
ちなみに殆ど目の前の食事には手をつける余裕がありませんでした。食べ終えられなかったのは、途中退席した慎吾の父と、和さんのみです。

「つかさあ、親父が登場したせいで、今日は二人の時間がかなり持ってかれちまったじゃん。ヤれてねえし」
和さんにはもはや返事をする元気もありませんでした。慎吾が男と付き合う、から山に埋める云々の話に繋がっただけに当然と言えば当然でした。
「山に埋めるってのは具体的にはどうなるんだ…?」
気がつけば、そんな事を言っていました。
「ん?いや、そのまんまだよ。山奥に行って、埋める奴に、自分が入るための穴をスコップで掘らせるんだよ。んで大体埋まるかな~って深さまで到達したところで、」
「うああああ!もういい!」
慌てて静止します。
「なあ和己。和己は心配いらねーから」
じっと慎吾が和さんを見て言いました。
「元々、オレん家の事知らねーで付き合ってたんだし。好きになったのもオレの方からで。本当は、卒業したらもう会えないと思ってたし。そんでも来てくれて凄いオレは嬉しかったんだ。オレの為に、あんな条件設けてまで許してもらおうとしてくれて。…親と縁切っても、つってたよな、兄貴。知らなかった。…和己が犠牲払うことじゃねえよ。いざとなったら、オレが家出るし」
「慎吾、それは駄目だ。お前の家族はお前の事を凄く大事に思ってる。だからああいう話になるのも、考えてみたら当然だ。お前のお父さんにとっては青天の霹靂だっただろうし。混乱して当たり前だ」
「でも、だからって和己が家族と縁切るなんて駄目だ」
「…覚悟を見せなきゃ駄目だったんだ、あの時は。必ず切ると決まったわけじゃない。……上手くいくように考えよう慎吾。約束は守られるんだろ?」
「うん」
先ほどの狼狽ぶりからは一転、慎吾の事を思うと、萎えそうになった気力もみるみる戻ってくるのでした。
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