だらだらと。
>地元では雪が凄く降りました。明日からまた止むらしいですが。
早めのスノータイヤが結局役に立ってるのか立ってないのか良く分かりません。
現在観てる、チ/ームバ/チスタの栄/光と、流/星の/絆、どちらも続きが気になるタイプの話なので、はやく最終回が来てほしくてたまりません。
早く真犯人と片がついて欲しいです。
>お慎
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そして更に、五ヶ月が過ぎようとしていました。慎吾の母が約束したとおり、特にその後和さんが咎められる事も無く、待ちに待った四年が経つことになります。大学は無事卒業し、和さんは既にある決意を固めていました。
4月に入り、とうとう待ちに待った四年と言う歳月を経て、和さんは当日を迎えました。緊張のせいか、目覚まし時計が鳴る三十分ほど前には目が覚めてしまいましたが、身支度を整え、これまで通りに日記や慎吾への土産品をバックパックに詰め込みます。そして家を出ようとすると、玄関の前に黒塗りの高級車が停まっていました。後部座席のドアが開き、出てきたのは慎吾でした。スーツ姿ではにかみながら、「来ちゃった」と言いました。
「だってさ、やっぱ待ちきれなかったっつーか、」
慎吾の言葉を聞き終える前に和さんは駆け寄って強く抱きしめていました。
「和、」
ただただ無言で、慎吾の身体を抱き寄せたまま動こうとしません。
「……」
まるで迷子になってしまった子供が、ようやく巡り会えた母親から離れようとしないように、慎吾の身体を中々開放しようとはしませんでした。
慎吾は暫くされるがままになっていましたが、五分ほどして「近所の人が見てる」と囁きました。和さんは慌てて身体を離します。周りを見回すと確かに、斜め向かいの家のおばさんが、回覧板を持ったまま呆然とこちらを見ていました。
「車乗って」
慎吾に促されるまま、後部座席に乗り込むと、静かに車は発進しました。和さんは溜息を吐くと、横にいる慎吾に向き直り、顔を両手で挟み、じいっと覗き込みます。
「髪のびたか?」
「ん?少し」
「ちょっと痩せてねえか?」
「変わってねーって。三ヶ月前と」
「…そっか」
慎吾はなんだかおかしくて少し笑ってしまうのでした。すると今度は頬の肉を掴まれ、ひっぱられました。
「はひふんだよ!」
手を払います。
「いやなんか、今日のこの日を実感したくて。お前が目の前にいて、もう会えない日々から開放されたって実感が、まだちょっと湧いてない」
「じゃあ自分の顔でもつねっとけよな~」
「お前はあるのか?オレはまだ夢から覚めてない気がして」
「オレはありまくりだけど。つか目の前にいるだろオレが」
「うん、そうなんだけどな」
「裕樹もいるし」
「え?」
向かい合わせの座席に座って睨んでいる木下君に、この時和さんは初めて気がついたのでした。
「大丈夫かよ。そんなんでちゃんと話出来るのかよ。親父と」
「親父さんいるのか?」
「うん。お前から色々聞くっつって、何か朝から息巻いてた」
「そうか」
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早めのスノータイヤが結局役に立ってるのか立ってないのか良く分かりません。
現在観てる、チ/ームバ/チスタの栄/光と、流/星の/絆、どちらも続きが気になるタイプの話なので、はやく最終回が来てほしくてたまりません。
早く真犯人と片がついて欲しいです。
>お慎
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そして更に、五ヶ月が過ぎようとしていました。慎吾の母が約束したとおり、特にその後和さんが咎められる事も無く、待ちに待った四年が経つことになります。大学は無事卒業し、和さんは既にある決意を固めていました。
4月に入り、とうとう待ちに待った四年と言う歳月を経て、和さんは当日を迎えました。緊張のせいか、目覚まし時計が鳴る三十分ほど前には目が覚めてしまいましたが、身支度を整え、これまで通りに日記や慎吾への土産品をバックパックに詰め込みます。そして家を出ようとすると、玄関の前に黒塗りの高級車が停まっていました。後部座席のドアが開き、出てきたのは慎吾でした。スーツ姿ではにかみながら、「来ちゃった」と言いました。
「だってさ、やっぱ待ちきれなかったっつーか、」
慎吾の言葉を聞き終える前に和さんは駆け寄って強く抱きしめていました。
「和、」
ただただ無言で、慎吾の身体を抱き寄せたまま動こうとしません。
「……」
まるで迷子になってしまった子供が、ようやく巡り会えた母親から離れようとしないように、慎吾の身体を中々開放しようとはしませんでした。
慎吾は暫くされるがままになっていましたが、五分ほどして「近所の人が見てる」と囁きました。和さんは慌てて身体を離します。周りを見回すと確かに、斜め向かいの家のおばさんが、回覧板を持ったまま呆然とこちらを見ていました。
「車乗って」
慎吾に促されるまま、後部座席に乗り込むと、静かに車は発進しました。和さんは溜息を吐くと、横にいる慎吾に向き直り、顔を両手で挟み、じいっと覗き込みます。
「髪のびたか?」
「ん?少し」
「ちょっと痩せてねえか?」
「変わってねーって。三ヶ月前と」
「…そっか」
慎吾はなんだかおかしくて少し笑ってしまうのでした。すると今度は頬の肉を掴まれ、ひっぱられました。
「はひふんだよ!」
手を払います。
「いやなんか、今日のこの日を実感したくて。お前が目の前にいて、もう会えない日々から開放されたって実感が、まだちょっと湧いてない」
「じゃあ自分の顔でもつねっとけよな~」
「お前はあるのか?オレはまだ夢から覚めてない気がして」
「オレはありまくりだけど。つか目の前にいるだろオレが」
「うん、そうなんだけどな」
「裕樹もいるし」
「え?」
向かい合わせの座席に座って睨んでいる木下君に、この時和さんは初めて気がついたのでした。
「大丈夫かよ。そんなんでちゃんと話出来るのかよ。親父と」
「親父さんいるのか?」
「うん。お前から色々聞くっつって、何か朝から息巻いてた」
「そうか」
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