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だらだらと。
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そうこうしているうちに、お昼になりました。届いたのはどこぞの高級弁当と一目で分かりそうな代物でした。
届けに来たのは、かの木下君。何だか視線が体中に突き刺さってくる気がしましたが、なるべく気にしないようにしよう、と弁当に向かう和さん。
「しっかし高そうな弁当だなぁ。こんなん良いのか」
「今日は、良いやつ頼んだんだよ」
鮮やかで贅を尽くしたそれは美味しい弁当に、舌鼓を打つ和さんと慎吾。
ご飯を頬張りながら、慎吾が何気なく「オレ、後で風呂入ってくるから。いつがいい?夕方?」と聞いてきました。
一瞬考え、ぶほっとお茶を噴出しそうになった和さん。
「今聞かなくてもいいだろ…」
「だって今思い出したんだよ」
「て、いうか、な、…だ、大丈夫なのか。そういう事して。この部屋の防音とかそういうのはどうなってるんだ」
「大丈夫だって。両隣の部屋には誰もいないから。廊下の前を通ったやつには聞こえちまうかもしれないけど、でも今日はオレの部屋に絶対近づくな!って言ってあるし」
「ホントか…?下手に誰かに聞かれようもんなら、『ウチの坊ちゃんに何さらすんじゃボケェエエ!!』って事にならないか?」
「だーいじょうぶだって~」
にこにこしながら、大した根拠もなさそうに見える慎吾の言葉に、一抹の不安を覚えつつも、一応納得しておいた和さん。

その後、お風呂に入ってきた慎吾と、そりゃもう色々やった和さん。久しぶりだったのでつい張り切りすぎましたが、結果的にお互い大満足でした。
そうなると互いを離しがたくなってくるのが人情ですが、時刻は刻々と時を刻み、七時を回っていました。
「今日、何時までいて大丈夫かな」
「一日一緒にいていんだからさ、12時までいてもいんじゃね?」
「いやさすがにそういうわけにいかないだろ。お前のお袋さんだって、いい顔しないだろうし。九時頃には帰らねえと」
「九時って早くね?後二時間しかねえよ。次会えるの三ヵ月後なのに。10月だぜ?」
「仕方ない。約束したことだから」
慎吾は不満そうでしたが、仕方なく了承しました。
暫くすると再び木下君が運んできた夕飯を食べ、一息ついた二人。
「後ちょっとだ。こうしてられるの。…お前の顔よく見とこ」
そう言って、和さんの顔を間近で覗き込む慎吾。更に顔をベタベタ触ってきます。
「おい。んな顔触る必要ねえだろ」
「だって。忘れないように。感触とか」
「それならさっき二人で触っただろ。…色々と」
「そうだけどさぁ…」
頬を触り、額を触り、鼻の頭を撫で、唇を撫で、首筋の匂いを嗅ぎ、擦り寄って抱きついてきた慎吾。
和さんも抱き寄せます。
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毎日載っけていたら、ストックもすぐに尽きそうです。
そんなに時間がかかるような話でもないのですが。
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>秋の空はホント堪らんですね。およそ四時半から五時にかけて、空の雲がまっ黄色から真っ赤に変わり、その雲の色と模様がとても良かったです。
写真写真、と焦りましたが走行中で、障害物の無いスポットまで行くのに時間がかかり、ようやく撮った頃には大分ピークを過ぎてしまっていて曇り空が多くを占めちゃってましたが…。
 

では、お慎です。

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その後、二人は出来る限りイチャイチャベタベタして久しぶりの再会を心行くまで堪能しました。
それから暫くして、「そういえば」と和さんがデイバックから何かを取り出しました。
「ナニコレ」
和さんの手にあったのは、コケシでした。
「いやな、お前に何か土産でもと思ってな。何が良いのかと思ったんだけど、お前の部屋っつーか屋敷が純和風だろ?和室に合うものって何だろうって 考えて、考えすぎて悩んだ挙句辿り着いたのがコケシだった」
「意味わかんねぇ。別に和物に拘らなくて良いし」
「やっぱ、赤べこの方が良かったか?実は迷ったんだよなぁ。でもほら、時折寂しくなった時にこれをオレだと思って癒してくれたら良いかなって。心を」
「癒されねえ。間違いなく。お前のセンスが全然分かんねえ」
「まあこれは、この辺にでも飾っておいてくれ」
勝手に棚の上にコケシを飾る和さん。
「何か怖えんだけど。夜とか、こっち見てそうで」
「そんでな、もう一つあんだよ」
慎吾の話の一切をスルーさせて次に和さんが取り出したのは、大学ノートでした。
「これな、日記。オレさ、暇があるとついお前の事考えてて。今何してるんだろうな~ってそんな事ばっかりな。んで、お前ももしかしたらそうかもしれないって思って、日々の出来事とか書きとめてみた。ちょっとは寂しさとか紛れんじゃないかと思って」
「マジで。これ嬉しい。読む読む。すげえ読むし!」
テンションが上がった慎吾は、パラパラとページをめくります。
「恥ずかしいから、後で読んでくれよ。それと、日記っつっても2、3日に一度ぐらいしか書いてねえし」
「うん」
そうして、大事そうに机にしまうと、「オレも書く」と言い出した慎吾。
「大学通ってるお前と違ってこれといった出来事とかねーけどさ、あった事とか思ったこととか書くから」
「何か交換日記みたいだな」
「すげえアナログ。でも嬉しい。だって手書きじゃん。メールよりも全然嬉しいし」
慎吾は大いに気を取り直し、テンションも俄然上がったようでした。
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>車ではなく、運動のためにあえて自転車に乗って買い物に行ってみました。
帰り道はティッシュボックス五箱セット二つを籠に入れ、肩に鞄を掛け、ハンドルにエコバッグをぶら下げて走行してました。まるで昭和のおばちゃんのような事になってましたが。
昔は後輪に荷台付きがデフォルトでしたよね。あれとロープがその時はほしいとか思いました。ていうか、無理してティッシュボックス二つも買うなという…


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慎吾は黒いスーツに身を包んでおり、パーカーとジーンズ姿でデックパックを担いでいる和さんとはまるで別次元の人間のように見えました。
近寄っていいものか、しばし考えてしまい、立ちすくんでいる和さんに、少しずつ歩み寄る慎吾。
十メートル程の距離まで近づいた所で慎吾が立ち止まり、顔を俯むかせると心細げな声を発しました。
「和己、オレの事まだ好き…?」
びっくりして慎吾の顔を凝視する和さん。慎吾の顔は不安に彩られていました。
「あ、あたり前だろが!だからここにいんだろが!」
慌てて駆け寄る和さん。
「マジで?」
「マジだこの野郎、この馬鹿!」
「良かった」
はにかむ姿に、三ヶ月という時間は和さんだけでなく慎吾にとっても凄く長かった事を思い知らされました。
「なぁなぁ、中、入れよ。間に合ってよかった。オレ今日ちょっと用事あったんだけど慌てて帰ってきたんだよ」
「ちょっと早く来すぎちまったかな」
「全然!今日一日だけじゃん。長い時間一緒にいてぇし」
屋敷内に入り、早速慎吾の部屋へ。

しっかり部屋の戸を閉め鍵もかけてから和己に向かい合う慎吾。
「鍵、かかるんだな」
「うん」
「……慎吾、お前不安だったのか?オレがお前の事好きじゃなくなるとか思ってたのか」
するとうなだれる慎吾。
「だって長いじゃん、3ヶ月って。長すぎ。有り得ねえ。オレはこんな屋敷にいるけど、和己は大学通ってて、色んな出会いもあるし。会えない時間って人の想いとか薄れさせるのに十分だと思った。遠距離恋愛が上手くいかないのって結局そういう事だろ?会えないって結構な障害だって改めて思ったんだよ。しかも連絡取り合う手段も何も無えとか…。」
「……」
「もしさ…もし、好きじゃなくなっても、そん時は言ってくれよ。言ってくれたらオレちゃんと、理解すっから」
「慎吾」
「だって仕方ねえと思うんだよ。自然の摂理っつーか、そういうのだってあんだよきっと」
「慎吾、もう言うな。んな泣きそうな顔して言うな。それこそ有り得ねえからな。どんだけこっちが寂しかったと思ってんだ。お前の顔を見たかった。辛くてマジで泣くかと思ったんだからな」
「…」
「自分から言い出しといて、情けないけどな。ごめんな慎吾。辛かったな」
「う、ん」
頭を撫でられて、和さんに寄り添う慎吾。
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甘ったるくなってきたかな…
今日はとっても楽しいチャットがありました。
有難うございました~!でも、空気読めない言動とか、失言とか、失礼とかあったんではないかと後からいよいよ不安になったりしました。

さて、サイトでまともな更新をしなくなって久しいので、夜桜お慎の続きをここでまたちょこちょこ書いていこうかと思います。前回のを読んだ人、覚えてる人がいるのかは分かりませんが、よろしければ、ブログカテゴリーの「おおふり文、その他」から見てやってくださいませ。

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あれから、慎吾に会えない日々が始まり、考えていた以上に辛い日々を送る和さん。
(そりゃそうだよな…前は、そのうち慎吾と連絡が取れると思ってたけど、今回は違うもんな。三ヶ月間、絶対に会えないんだ。メールも携帯も駄目なんだ)
二日目にして既に心が折れてしまいそうな和さん。慎吾が恋しくて仕方ありません。
大学の講義中も、うっかり心がどこかに漂い出て、気が付けば今慎吾は何をしてるんだろうとか考えてしまってます。
(駄目だ駄目だ。オレが今するべき事は、しっかり大学に通って立派な大人になって慎吾を迎えに行くことなんだ。迎えにいけるのかどうかは未知数だけど…)
しかしどうしても寂しさは拭えず、そこである事を思いつきました。

そして、日々は過ぎて行き、和さんにとってそれは長い、これまで生きてきた中で一番長いと感じた三ヶ月が過ぎました。
自分から、三ヶ月に一度なんて提案をしておきながらこんな体たらくで果たしてこの先大丈夫なのかと不安に思いつつ、とにかく今日は慎吾に会える日なのだと、そわそわしつつも出発する準備を整えます。ちなみに前日は中々寝付けなかったにも拘らず、朝は五時に目が覚めました。
早くに着けば、それだけ長く慎吾といられると思い、午前九時には島崎組の門前に立っている和さん。

許可を得て敷地内に入ると、ちょうど黒塗りの外車から慎吾が降り立った場面に遭遇。その周りには出迎えの組員が約二十名。
「お勤め、ご苦労さんです!」と組員たちが次々と声を張り上げる中、和さんの存在に気づいた慎吾。
「和、己」
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らくがきマンガ。あんな高校生居るのかよ的な。
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