だらだらと。
>6Pまで進みました。
>遊び紙の色や、表紙の種類が良く分からなかったので紙見本を注文しました。
前回は遊び紙を赤にしたので、次は青が良いかなと思っていたのですが、求めていたような真っ青な青が存在しませんでした…。
やっぱり赤にしようか、しかし前回と同じじゃつまんない気もするし…と考えてますが、でも原稿が出来上がってから悩めよって話ですよね(--;
後は、メオト本をつるつるの表紙にしましたけど、こういう凸凹のある紙も使えたんだなとか。種類が良く分からなかったので。
カラー表紙の場合は何だかんだで、クリア加工のが一番良い気もしましたね。
何にせよ、見ててちょっと楽しいです。
>遊び紙の色や、表紙の種類が良く分からなかったので紙見本を注文しました。
前回は遊び紙を赤にしたので、次は青が良いかなと思っていたのですが、求めていたような真っ青な青が存在しませんでした…。
やっぱり赤にしようか、しかし前回と同じじゃつまんない気もするし…と考えてますが、でも原稿が出来上がってから悩めよって話ですよね(--;
後は、メオト本をつるつるの表紙にしましたけど、こういう凸凹のある紙も使えたんだなとか。種類が良く分からなかったので。
カラー表紙の場合は何だかんだで、クリア加工のが一番良い気もしましたね。
何にせよ、見ててちょっと楽しいです。
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自分にとってはやや長い一時間をベッド上で過ごしてから、互いにシャワーを浴び、慎吾の作ったオムライスを食べた。
オムライスは美味しかった。卵がふわふわしていて、何気にやりやがるなこの野郎、なんて思った。
結局料理にもしっかり釣られていた。
ところで、家族は昼頃に帰ってくる。
つまり慎吾とのんびり出来るのはもう数時間しかない。そう思うと急に惜しくなってきた。二人でいられる時間が。
流し台で皿を洗っている慎吾の後姿を眺めつつ、時間を確認する。
9時を回っている。
昼前には帰ると慎吾が言っていたので、残り3時間も無い。
オレはおもむろに立ち上がると、慎吾の背後に回って腰に手を回した。
「うわ、びっくりした」
首筋にちゅ、ちゅ、とキスをする。
「え、何」
喉仏の辺りを指を往復させて撫でてみたりする。
「何だよ、ってかくすぐってえから」
逃れるように首を振る。そういえばコイツはくすぐったりだった。
そしてなんとなく今の光景が、ネコの喉を鳴らしているように見えた。ネコと言えば、どこかフワフワしてる髪とか気まぐれな辺りが似てるかもしれない。
「そういえば、ネコっぽいかもなぁ」
思いついた事を何となく口にしつつ、後頭部にキスを落としたりする。
「何が?…てかさ…何やりてーんだよ…」
慎吾が蛇口を捻り、フライパンを横に置いて、手の水を切る。洗いものは終わったらしい。
「ほら、手ぇふきてーから」
そう言ってオレを背中に纏わりつかせたまま、横に移動し、冷蔵庫の前にかかっているタオルで手を拭く。
そしてオレが腰にまわしていた手に自分の手を重ねた。その手の冷たさに驚いて飛びのく。
「あはははは」
「おっまえなぁ~…てか、お湯使えよ」
「別に平気だったし。それより何だよ。何で急にベタベタし始めたんだよ」
「いや~…」
「オレが昨日纏わりついたら嫌そーにしたくせに」
恨みがましく言う。
「お前はちょっとやりすぎだろ。コアラじゃねーんだからよ。長時間へばりつきすぎだ。…まぁそれはいい。それよりお前今日、お昼前に帰るつってたろ」
「あぁ、うん」
「もう2時間ぐらいしかない」
「あー、そうだな」
「だからこっち来い」
そうして慎吾をソファに引っ張っていき、俺の前に座らせ、背後から抱きしめる。というか寄りかかった。
「和己~、重いぞ~」
「重くねえ」
オレ達は少し笑いながら、昨日と同じやり取りを逆の立場でやった。ハタから見たらいいバカップルだが、誰も見てなんかいないのでバカップル上等、ってな話だ。
それはそうとオレの方が体重があるので、実際慎吾は重いに違いない。でも嬉しそうに笑っている。
「なーなー、映画、言ってたじゃん昨日。来週行こうぜ」
「何だよ結局行くのか。…でもあの映画、一応続きモンだぞ」
「そうなの?じゃあそれだけ観ても分かんねえの?」
「分かんない事も無いけどな。見といた方が良いと思うけど。じゃあこうしねえか?あれ三部作だから、来週は前作2本レンタルしてオレん家で見よーぜ。で、再来週映画に行く」
「おう」
コイツはオレの誘いには即答でOKする。付き合うことになって最初に出かけた時もそうだった。女と付きあってた頃もこんな風だったのかというと違う気がする。オレに対してだけ、多分駆け引きとかそういうものは投げ捨てている気がする。自惚れかもしれないが。
それから慎吾が帰る時間まで、どうでもいい雑談をしつつ、オレ達はやたらイチャイチャして過ごした。
とても正しい恋人同士の過ごし方だ。男同士だが。
慎吾を玄関で見送る際、オレはやっぱり少し寂しさが込み上げてきて、気が付いたら扉を開けて出て行こうとする慎吾につい、言わないで置こうと思っていた言葉をかけてしまった。でもそれは寂しかったからだ。だから仕方ない。
「釣られてるからな」
「…え?」
「オレはお前に釣られてっから、今更食いモンで釣る必要ねえぞ」
「……」
慎吾は暫く呆然としていたが、やがて俯き、「うん」とだけ言った。
そしてそのまま出て行ってしまった。
想像していたリアクションとは違っていたけど、声の調子から、きっと照れてしまったんだろうと思った。
でもきっとあいつの事だから、喜んでくれているに違いない。
「何、だよ…」
オレは俯いたまま帰り道を歩いていた。
さっきはどうリアクションしていいか分からなくて、というか殆どリアクション出来ずに和己の家を後にした。
そういう事言うから、オレは、幸せの絶頂から突き落とされんじゃないかって不安になるんだろ、と和己を恨めしく思ったりする。
幸運をここで使い果たしちゃってて、例えばこの帰り道に交通事故に巻き込まれるとか、サイフを落とすとか、スタメン落ちするとか、一回戦負けするとか、と様々な不幸を思い浮かべてみる。
それでもきっと赤いであろう自分の顔は、幸せでどうしようもない、緩みきった表情になっているに違いなかった。
-------------------------------------
ようやっと終了です。
サイトにアップするべく読み返してたら、やっぱダラダラ延びちゃってる気がして、そうしたら終わりに持っていけました。無理が無いか不安ですが。
これで一旦サイト更新を一段落させて、再びオフ作業なんかをちょっとずつ始めてみようかなと思っています。
が、実は別ジャンルと同時進行ですし、どうなるやらといった感じですが。
自分にとってはやや長い一時間をベッド上で過ごしてから、互いにシャワーを浴び、慎吾の作ったオムライスを食べた。
オムライスは美味しかった。卵がふわふわしていて、何気にやりやがるなこの野郎、なんて思った。
結局料理にもしっかり釣られていた。
ところで、家族は昼頃に帰ってくる。
つまり慎吾とのんびり出来るのはもう数時間しかない。そう思うと急に惜しくなってきた。二人でいられる時間が。
流し台で皿を洗っている慎吾の後姿を眺めつつ、時間を確認する。
9時を回っている。
昼前には帰ると慎吾が言っていたので、残り3時間も無い。
オレはおもむろに立ち上がると、慎吾の背後に回って腰に手を回した。
「うわ、びっくりした」
首筋にちゅ、ちゅ、とキスをする。
「え、何」
喉仏の辺りを指を往復させて撫でてみたりする。
「何だよ、ってかくすぐってえから」
逃れるように首を振る。そういえばコイツはくすぐったりだった。
そしてなんとなく今の光景が、ネコの喉を鳴らしているように見えた。ネコと言えば、どこかフワフワしてる髪とか気まぐれな辺りが似てるかもしれない。
「そういえば、ネコっぽいかもなぁ」
思いついた事を何となく口にしつつ、後頭部にキスを落としたりする。
「何が?…てかさ…何やりてーんだよ…」
慎吾が蛇口を捻り、フライパンを横に置いて、手の水を切る。洗いものは終わったらしい。
「ほら、手ぇふきてーから」
そう言ってオレを背中に纏わりつかせたまま、横に移動し、冷蔵庫の前にかかっているタオルで手を拭く。
そしてオレが腰にまわしていた手に自分の手を重ねた。その手の冷たさに驚いて飛びのく。
「あはははは」
「おっまえなぁ~…てか、お湯使えよ」
「別に平気だったし。それより何だよ。何で急にベタベタし始めたんだよ」
「いや~…」
「オレが昨日纏わりついたら嫌そーにしたくせに」
恨みがましく言う。
「お前はちょっとやりすぎだろ。コアラじゃねーんだからよ。長時間へばりつきすぎだ。…まぁそれはいい。それよりお前今日、お昼前に帰るつってたろ」
「あぁ、うん」
「もう2時間ぐらいしかない」
「あー、そうだな」
「だからこっち来い」
そうして慎吾をソファに引っ張っていき、俺の前に座らせ、背後から抱きしめる。というか寄りかかった。
「和己~、重いぞ~」
「重くねえ」
オレ達は少し笑いながら、昨日と同じやり取りを逆の立場でやった。ハタから見たらいいバカップルだが、誰も見てなんかいないのでバカップル上等、ってな話だ。
それはそうとオレの方が体重があるので、実際慎吾は重いに違いない。でも嬉しそうに笑っている。
「なーなー、映画、言ってたじゃん昨日。来週行こうぜ」
「何だよ結局行くのか。…でもあの映画、一応続きモンだぞ」
「そうなの?じゃあそれだけ観ても分かんねえの?」
「分かんない事も無いけどな。見といた方が良いと思うけど。じゃあこうしねえか?あれ三部作だから、来週は前作2本レンタルしてオレん家で見よーぜ。で、再来週映画に行く」
「おう」
コイツはオレの誘いには即答でOKする。付き合うことになって最初に出かけた時もそうだった。女と付きあってた頃もこんな風だったのかというと違う気がする。オレに対してだけ、多分駆け引きとかそういうものは投げ捨てている気がする。自惚れかもしれないが。
それから慎吾が帰る時間まで、どうでもいい雑談をしつつ、オレ達はやたらイチャイチャして過ごした。
とても正しい恋人同士の過ごし方だ。男同士だが。
慎吾を玄関で見送る際、オレはやっぱり少し寂しさが込み上げてきて、気が付いたら扉を開けて出て行こうとする慎吾につい、言わないで置こうと思っていた言葉をかけてしまった。でもそれは寂しかったからだ。だから仕方ない。
「釣られてるからな」
「…え?」
「オレはお前に釣られてっから、今更食いモンで釣る必要ねえぞ」
「……」
慎吾は暫く呆然としていたが、やがて俯き、「うん」とだけ言った。
そしてそのまま出て行ってしまった。
想像していたリアクションとは違っていたけど、声の調子から、きっと照れてしまったんだろうと思った。
でもきっとあいつの事だから、喜んでくれているに違いない。
「何、だよ…」
オレは俯いたまま帰り道を歩いていた。
さっきはどうリアクションしていいか分からなくて、というか殆どリアクション出来ずに和己の家を後にした。
そういう事言うから、オレは、幸せの絶頂から突き落とされんじゃないかって不安になるんだろ、と和己を恨めしく思ったりする。
幸運をここで使い果たしちゃってて、例えばこの帰り道に交通事故に巻き込まれるとか、サイフを落とすとか、スタメン落ちするとか、一回戦負けするとか、と様々な不幸を思い浮かべてみる。
それでもきっと赤いであろう自分の顔は、幸せでどうしようもない、緩みきった表情になっているに違いなかった。
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ようやっと終了です。
サイトにアップするべく読み返してたら、やっぱダラダラ延びちゃってる気がして、そうしたら終わりに持っていけました。無理が無いか不安ですが。
これで一旦サイト更新を一段落させて、再びオフ作業なんかをちょっとずつ始めてみようかなと思っています。
が、実は別ジャンルと同時進行ですし、どうなるやらといった感じですが。
-------------------------------------
正直、1時間は長すぎた。ベッドの上で特に何をするでもなく1時間。物凄く時間を浪費しているように思えるが、慎吾はそうは思ってないようで、変にテンションが高い。
「なぁなぁ、朝飯どうする?」
「一応、オフクロがご飯は炊いてってくれたんだよ、昨日の朝。もう硬くなってっかもな」
「じゃーさ、オムライスとか作ってやろーか」
「マジか!出来んのか!」
「おう。まぁ、一応?」
「スゲーな。何でそんな料理っぽい事出来んだよ」
「嫌いじゃねんだよな割と。つっても作れるモンて限られるんだけどよ」
「じゃあ頼む」
今度はオレのテンションが上がった。食い物で簡単に釣られる自分は、凄く扱いやすい人間の部類に入るのではないかと思う。
一方、慎吾は少し考えるように首を傾げた後、こう切り出してきた。
「…なぁ、ちょっと聞きてーんだけど」
「ん?」
「例えばさ、部活帰りにオレが、肉まん奢ってやるっつったとするじゃん」
「おう」
「でもその後に、準太が『ラーメンを奢るので一緒に帰りませんか』って言ってきたらどうする?」
「ラーメン」
オレは即答した。
「違ェ!そういう事じゃねーだろ!肉まんとラーメンのどっちが良いって話じゃねーよ!オレが聞きてーのは、ラーメンに釣られてお前は準太と帰るのかってコトだよ!」
急に怒り出した慎吾にビビる。
「おい、落ち着け。…オレはさ、たまには後輩と帰るのも良いんじゃないかと思っただけだよ。ほら、お前とはいっつも帰ってるし。部活中は中々じっくり話を聞いてやる事も出来ないしさ」
「お前さ、無理ある言い訳すんじゃねーよ。ラーメンっつっただろーが今。どう考えてもラーメンに釣られてんだろーが」
「…違うって」
力のない声で否定するが、明らかに追い詰められていた。
「…そしたら準太が肉まんでオレがラーメン奢るつったらどうする気だ」
「……」
オレはまた反射的にラーメン、と答えそうになって慌てて口を噤んだ。沈黙=肯定したも同然だったが。
慎吾は、はぁ~~っとこれ見よがしに大きな溜息をついて、オレを小馬鹿にしたような目線を送ってくる。
まぁ、確かに少し馬鹿過ぎたかもしれない。朝できっと頭が回ってないんだ、と自分で自分を擁護した。
その後、呆れたように沈黙していた慎吾だったが、暫くしてオレの好物なんかを聞いて来た。
食べ物で釣っておけば良いという結論にどうやら達したらしい。
しかもオレの好物というと、ラーメン、カレー、ハンバーグ、牛丼といった、子供の好みそうなものそのまんまで、調理にも手がかからなそうなものばかりだ。
コイツお手軽だな、ぐらいはきっと思われたに違いない。
しかし何だ。別に食べ物で釣らなくても、オレは慎吾自身に充分釣られてる。
そんな事を考えて、これは気障にも程があると気が付いた。口に出したら、それこそ痛い人間を見るような目つきで見られそうだ。
この言葉は自分の胸の奥に仕舞って置く事にした。
-------------------------------------
再びストックが無くなりました。てか終わりません。なんでしょうこの長さ…。
てか今更ながらに自分の文章が恥ずかしくなってきましたよ。
>拍手たくさん有難うございます~!
>瑞稀様
可愛いだなんて有難うございます!
サイト、拝見いたしましたよ~
和島サイト様は貴重です。更新も、ご自分のペースで頑張ってくださいませ~
また、日記を拝見したのですが、冬コミに参加されてるんですね。私はそういうイベントに殆ど参加した事が無いのでちょっと羨ましく思ったりしました。
正直、1時間は長すぎた。ベッドの上で特に何をするでもなく1時間。物凄く時間を浪費しているように思えるが、慎吾はそうは思ってないようで、変にテンションが高い。
「なぁなぁ、朝飯どうする?」
「一応、オフクロがご飯は炊いてってくれたんだよ、昨日の朝。もう硬くなってっかもな」
「じゃーさ、オムライスとか作ってやろーか」
「マジか!出来んのか!」
「おう。まぁ、一応?」
「スゲーな。何でそんな料理っぽい事出来んだよ」
「嫌いじゃねんだよな割と。つっても作れるモンて限られるんだけどよ」
「じゃあ頼む」
今度はオレのテンションが上がった。食い物で簡単に釣られる自分は、凄く扱いやすい人間の部類に入るのではないかと思う。
一方、慎吾は少し考えるように首を傾げた後、こう切り出してきた。
「…なぁ、ちょっと聞きてーんだけど」
「ん?」
「例えばさ、部活帰りにオレが、肉まん奢ってやるっつったとするじゃん」
「おう」
「でもその後に、準太が『ラーメンを奢るので一緒に帰りませんか』って言ってきたらどうする?」
「ラーメン」
オレは即答した。
「違ェ!そういう事じゃねーだろ!肉まんとラーメンのどっちが良いって話じゃねーよ!オレが聞きてーのは、ラーメンに釣られてお前は準太と帰るのかってコトだよ!」
急に怒り出した慎吾にビビる。
「おい、落ち着け。…オレはさ、たまには後輩と帰るのも良いんじゃないかと思っただけだよ。ほら、お前とはいっつも帰ってるし。部活中は中々じっくり話を聞いてやる事も出来ないしさ」
「お前さ、無理ある言い訳すんじゃねーよ。ラーメンっつっただろーが今。どう考えてもラーメンに釣られてんだろーが」
「…違うって」
力のない声で否定するが、明らかに追い詰められていた。
「…そしたら準太が肉まんでオレがラーメン奢るつったらどうする気だ」
「……」
オレはまた反射的にラーメン、と答えそうになって慌てて口を噤んだ。沈黙=肯定したも同然だったが。
慎吾は、はぁ~~っとこれ見よがしに大きな溜息をついて、オレを小馬鹿にしたような目線を送ってくる。
まぁ、確かに少し馬鹿過ぎたかもしれない。朝できっと頭が回ってないんだ、と自分で自分を擁護した。
その後、呆れたように沈黙していた慎吾だったが、暫くしてオレの好物なんかを聞いて来た。
食べ物で釣っておけば良いという結論にどうやら達したらしい。
しかもオレの好物というと、ラーメン、カレー、ハンバーグ、牛丼といった、子供の好みそうなものそのまんまで、調理にも手がかからなそうなものばかりだ。
コイツお手軽だな、ぐらいはきっと思われたに違いない。
しかし何だ。別に食べ物で釣らなくても、オレは慎吾自身に充分釣られてる。
そんな事を考えて、これは気障にも程があると気が付いた。口に出したら、それこそ痛い人間を見るような目つきで見られそうだ。
この言葉は自分の胸の奥に仕舞って置く事にした。
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再びストックが無くなりました。てか終わりません。なんでしょうこの長さ…。
てか今更ながらに自分の文章が恥ずかしくなってきましたよ。
>拍手たくさん有難うございます~!
>瑞稀様
可愛いだなんて有難うございます!
サイト、拝見いたしましたよ~
和島サイト様は貴重です。更新も、ご自分のペースで頑張ってくださいませ~
また、日記を拝見したのですが、冬コミに参加されてるんですね。私はそういうイベントに殆ど参加した事が無いのでちょっと羨ましく思ったりしました。
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妥協したにもかかわらず、アッサリ拒否されて頭に来る。
「だってお前、7時にオレが起きてもすぐ出てくんだろ。それじゃ意味ねーんだよ!朝のこう、まどろむ時間っつーか、昨日の余韻を味わう時間っつーか、ゴロゴロする時間が必要不可欠なんだよ。てか、そーいうもんだろ?付き合ってんだったらさ」
そうなのか?と思ったが、オレよりよほど経験豊富な慎吾が言うんだからそうなのかもしれない。
いや待てよ、と思う。
つまりコイツは、過去に付き合ってきた元カノとそういう時間を共有してきた事になる。
それこそ、甘い声で名前を呼ばれたりして、慎吾も呼び返したりして、ベッドの上でイチャイチャしてきたに違いない。
そんな光景をリアルに思い描いてしまったオレは、途端に嫉妬にかられた。
「…そうかよ…つか、そうだったんだな。へぇ」
「な、なんだよ…」
オレが急に不機嫌全開の表情を露にした為、慎吾は気圧されたように返した。
「つまりアレだろ。これまでの元カノとやってきたみたいに、ゴロゴロイチャイチャしたいって言ってんだろ」
「ちょ、何で元カノとか、今そーいう話が出てくんだよ…」
「今お前が言ったんじゃねーか!付き合ってんだったら、そういうもんだって」
「そりゃ言ったけど。…必ずしもそうって訳でも、無いし…」
「矛盾してんだろ慎吾」
「何だよ!元カノとか過去の話持ち出すなよ!男の癖にぐだぐだ過去の事に拘んな!」
「…んだとテメエ…!」
完全に頭にきてオレは勢い良くベッドを出ようとした。が、紐に縛られているのを忘れていた。
思い切り手首を引っ張られ、「痛ェよ!!」と怒鳴った。
冷静に考えてみると一人コント状態だ。我ながら恥ずかしい。
「慎吾、取り敢えずコレ外せ!」
ドスを効かせて言うが、「嫌だ」と慎吾も意固地に言う事を聞かない。
イライラが募り始めた時、
「何でだよ…オレはただ、朝にベッドでフツーのカップルがやるみてーにお前とイチャイチャしてーって言ってるだけだろ…?」
と、一転して頭を俯かせ、悲しそうに言った。
「…っ」
こう下手に出られたら何も言えなかった。
昨日の負い目もある。
「分かったよ…オレが悪かった。な?じゃあこうしよう慎吾。7時にお前を起こすから。そんで7時半までベッドにいる。それで良いだろ?」
「ん…」
結果的にほぼ全面降伏となっていた。
しかし仕方が無かった。ワガママを言えといったのもそもそもオレだ。
「慎吾、コレ外してくれるか?」
「うん」
そうして手首のヒモを外すのかと思いきや、サイドボードに括りつけられた方を外し、あろう事か自分の手首に縛り始めた。
「慎吾~、ソレは違うだろ?」
「でも7時半までいてくれんだろ?」
「う…」
「じゃあこれで良くね?…うん、良い。何か繋がってるカンジが」
「……」
思わず溜息をこぼしそうになったが、嬉しそうな顔をしている慎吾を見て止めた。
こうしてその日、手首をつながれたまま、慎吾と七時半までの1時間を過ごす事になった。
-------------------------------------
ちょっと長くなりすぎですよね…。
そろそろ終わらせたいですが、オチも思い当たりません、ていうかそもそも、そういうのって私の書く文章にありましたっけ…。
妥協したにもかかわらず、アッサリ拒否されて頭に来る。
「だってお前、7時にオレが起きてもすぐ出てくんだろ。それじゃ意味ねーんだよ!朝のこう、まどろむ時間っつーか、昨日の余韻を味わう時間っつーか、ゴロゴロする時間が必要不可欠なんだよ。てか、そーいうもんだろ?付き合ってんだったらさ」
そうなのか?と思ったが、オレよりよほど経験豊富な慎吾が言うんだからそうなのかもしれない。
いや待てよ、と思う。
つまりコイツは、過去に付き合ってきた元カノとそういう時間を共有してきた事になる。
それこそ、甘い声で名前を呼ばれたりして、慎吾も呼び返したりして、ベッドの上でイチャイチャしてきたに違いない。
そんな光景をリアルに思い描いてしまったオレは、途端に嫉妬にかられた。
「…そうかよ…つか、そうだったんだな。へぇ」
「な、なんだよ…」
オレが急に不機嫌全開の表情を露にした為、慎吾は気圧されたように返した。
「つまりアレだろ。これまでの元カノとやってきたみたいに、ゴロゴロイチャイチャしたいって言ってんだろ」
「ちょ、何で元カノとか、今そーいう話が出てくんだよ…」
「今お前が言ったんじゃねーか!付き合ってんだったら、そういうもんだって」
「そりゃ言ったけど。…必ずしもそうって訳でも、無いし…」
「矛盾してんだろ慎吾」
「何だよ!元カノとか過去の話持ち出すなよ!男の癖にぐだぐだ過去の事に拘んな!」
「…んだとテメエ…!」
完全に頭にきてオレは勢い良くベッドを出ようとした。が、紐に縛られているのを忘れていた。
思い切り手首を引っ張られ、「痛ェよ!!」と怒鳴った。
冷静に考えてみると一人コント状態だ。我ながら恥ずかしい。
「慎吾、取り敢えずコレ外せ!」
ドスを効かせて言うが、「嫌だ」と慎吾も意固地に言う事を聞かない。
イライラが募り始めた時、
「何でだよ…オレはただ、朝にベッドでフツーのカップルがやるみてーにお前とイチャイチャしてーって言ってるだけだろ…?」
と、一転して頭を俯かせ、悲しそうに言った。
「…っ」
こう下手に出られたら何も言えなかった。
昨日の負い目もある。
「分かったよ…オレが悪かった。な?じゃあこうしよう慎吾。7時にお前を起こすから。そんで7時半までベッドにいる。それで良いだろ?」
「ん…」
結果的にほぼ全面降伏となっていた。
しかし仕方が無かった。ワガママを言えといったのもそもそもオレだ。
「慎吾、コレ外してくれるか?」
「うん」
そうして手首のヒモを外すのかと思いきや、サイドボードに括りつけられた方を外し、あろう事か自分の手首に縛り始めた。
「慎吾~、ソレは違うだろ?」
「でも7時半までいてくれんだろ?」
「う…」
「じゃあこれで良くね?…うん、良い。何か繋がってるカンジが」
「……」
思わず溜息をこぼしそうになったが、嬉しそうな顔をしている慎吾を見て止めた。
こうしてその日、手首をつながれたまま、慎吾と七時半までの1時間を過ごす事になった。
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ちょっと長くなりすぎですよね…。
そろそろ終わらせたいですが、オチも思い当たりません、ていうかそもそも、そういうのって私の書く文章にありましたっけ…。
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翌朝、目が覚めると、慎吾は身体を丸めてオレに寄り添うような格好で寝ていた。
改めてコイツ可愛いなぁ…なんて思いつつ、時間を確認する。
6時半だ。いつも通りの時間に目が覚めて、ヨシ、と思い上半身を起こした。
そのままベッドを出ようとした瞬間、手首に痛みが走ると同時に強い力で引っ張られた。
驚いて手首を確認すると、何とロープで縛り付けられていた。
ロープの先はベッドのサイドボードの足に括りつけられてあり、しかもかなり念入りに縛ったらしくとても片手では解けそうもなかった。
こんな事をするヤツは当然、スヤスヤと眠っている目の前の慎吾しかおらず、速攻問い詰めるべく名前を呼んで肩を揺する。
しかしどういうつもりだ、と思う。
昨日は一騒動あったけど、その後はかなり良い感じだったじゃねえか、と。
暫くして慎吾は何やら唸りながら、目は閉じたままで、肩を揺するオレの手を払いのけようと闇雲に手を動かしてきた。
コイツは寝起きが悪い。泊まった日の朝は精々8時に起きてくるのが関の山だ。
慎吾に言わせると、「お前が早すぎるんだよ」という事だったが。
それにしても起きない。
次は頬を両側から引っ張ってみることにした。力を込めて。
するとみるみる眉間に皺が寄り、「だーー!!」と声を挙げたかと思うとガバリと上半身を起こした。
「イッテーんだよ!っだよ!」
かなり口調は乱暴だ。こうして無理矢理起こしたりすると、ガラが悪くなる。
「何だよじゃない。コッチのセリフだ。何だこれ」
そう言って、ロープで縛られた手首を見せた。
慎吾はしばらくボーっとそれを見て、「ロープ」と答えた。
「そうじゃねえよ!何でこんな縛られてんだよオレが!さっさと外せ!」
「ヤダ」
即答が帰ってきた。
「はぁ?ふざけんな!」
「ふざけてんのはお前だろ!何なんだよいつもいつもランニングとかってさっさと出て行っちまいやがって。オレが目覚めたらベッドに一人ってどーいう寂しい状況だよ有り得ねえ!!」
なるほど、と思った。
つまりそれが不満だったらしい。しかも結構前から鬱憤を溜めていたようだ。こんな小細工を労するぐらいには。
「しょうがねえだろ?オレは休みの日はいっつも6時半に起きてランニングすんだよ。それやらねーと何か気持ち悪いし。習慣だからな」
「しょうが無くねえ。それを改めろつってんだよ!」
「お前も早く起きれば良いだろ。そしたら一緒に走れるし」
「何でオレまで休日に早起きしてランニングだよ。お前が譲って、オレが起きるまで側にいてくれればいーだろ」
「それは無理だ」
あっさり要望を却下すると慎吾は怒りを露にした。
「何で無理だよ!お前オレよりランニングが大事かよ!」
こうなると平行線だ。取り敢えずお互いに妥協するしかない、と思い提案してみる。
「分かったよ。じゃあこうしよう。オレは7時までココにいる。お前も7時にはせめて起きてくれ」
「ヤダ」
「あ?!」
-------------------------------------
今日は色々あって、疲れた一日でした。
コミックレンタル出来るお店が出来たので、そこで10冊借りてきました。
キャンペーン中で、1冊50円でした。
カイジとか銀魂とか。皇国の守護者というのも。
買うと増えちゃうし出費もかさむので、こういうのは結構助かるかもです。
返却が面倒っちゃ面倒ですけど。少し場所離れてるし。
それと、新年の夜中にバイオハザードを放映していて、2も観たくなったのでそれと、ダイハード4も。
翌朝、目が覚めると、慎吾は身体を丸めてオレに寄り添うような格好で寝ていた。
改めてコイツ可愛いなぁ…なんて思いつつ、時間を確認する。
6時半だ。いつも通りの時間に目が覚めて、ヨシ、と思い上半身を起こした。
そのままベッドを出ようとした瞬間、手首に痛みが走ると同時に強い力で引っ張られた。
驚いて手首を確認すると、何とロープで縛り付けられていた。
ロープの先はベッドのサイドボードの足に括りつけられてあり、しかもかなり念入りに縛ったらしくとても片手では解けそうもなかった。
こんな事をするヤツは当然、スヤスヤと眠っている目の前の慎吾しかおらず、速攻問い詰めるべく名前を呼んで肩を揺する。
しかしどういうつもりだ、と思う。
昨日は一騒動あったけど、その後はかなり良い感じだったじゃねえか、と。
暫くして慎吾は何やら唸りながら、目は閉じたままで、肩を揺するオレの手を払いのけようと闇雲に手を動かしてきた。
コイツは寝起きが悪い。泊まった日の朝は精々8時に起きてくるのが関の山だ。
慎吾に言わせると、「お前が早すぎるんだよ」という事だったが。
それにしても起きない。
次は頬を両側から引っ張ってみることにした。力を込めて。
するとみるみる眉間に皺が寄り、「だーー!!」と声を挙げたかと思うとガバリと上半身を起こした。
「イッテーんだよ!っだよ!」
かなり口調は乱暴だ。こうして無理矢理起こしたりすると、ガラが悪くなる。
「何だよじゃない。コッチのセリフだ。何だこれ」
そう言って、ロープで縛られた手首を見せた。
慎吾はしばらくボーっとそれを見て、「ロープ」と答えた。
「そうじゃねえよ!何でこんな縛られてんだよオレが!さっさと外せ!」
「ヤダ」
即答が帰ってきた。
「はぁ?ふざけんな!」
「ふざけてんのはお前だろ!何なんだよいつもいつもランニングとかってさっさと出て行っちまいやがって。オレが目覚めたらベッドに一人ってどーいう寂しい状況だよ有り得ねえ!!」
なるほど、と思った。
つまりそれが不満だったらしい。しかも結構前から鬱憤を溜めていたようだ。こんな小細工を労するぐらいには。
「しょうがねえだろ?オレは休みの日はいっつも6時半に起きてランニングすんだよ。それやらねーと何か気持ち悪いし。習慣だからな」
「しょうが無くねえ。それを改めろつってんだよ!」
「お前も早く起きれば良いだろ。そしたら一緒に走れるし」
「何でオレまで休日に早起きしてランニングだよ。お前が譲って、オレが起きるまで側にいてくれればいーだろ」
「それは無理だ」
あっさり要望を却下すると慎吾は怒りを露にした。
「何で無理だよ!お前オレよりランニングが大事かよ!」
こうなると平行線だ。取り敢えずお互いに妥協するしかない、と思い提案してみる。
「分かったよ。じゃあこうしよう。オレは7時までココにいる。お前も7時にはせめて起きてくれ」
「ヤダ」
「あ?!」
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今日は色々あって、疲れた一日でした。
コミックレンタル出来るお店が出来たので、そこで10冊借りてきました。
キャンペーン中で、1冊50円でした。
カイジとか銀魂とか。皇国の守護者というのも。
買うと増えちゃうし出費もかさむので、こういうのは結構助かるかもです。
返却が面倒っちゃ面倒ですけど。少し場所離れてるし。
それと、新年の夜中にバイオハザードを放映していて、2も観たくなったのでそれと、ダイハード4も。